出版社内容情報
勝利か、死か――。戦友たちが次々に倒されるなか、遂に〝もぐら〟が東京上陸。日本全土を恐慌に陥れる謎の軍団との最終決戦へ! 野獣の伝説、ここに完結。
内容説明
驚異的な戦闘力を有する敵の前に、次々と倒される“モール”専従員。新たに管理官に就任した小山田が強固な捜査を続ける一方、東京に戻った竜司は楢山とともに敵を追いはじめた。だが、国会議事堂にはロケット弾が撃ち込まれ、日本全土で多国籍軍が蜂起した。国家を、愛する者を守るため、竜司が最後の闘いに挑む!シリーズ、遂に完結。
著者等紹介
矢月秀作[ヤズキシュウサク]
1964年兵庫県生まれ。種々の職業に従事する傍ら、一般書を執筆。文芸誌編集を機に、小説へ転向。ハードアクションを中心に、官能、サスペンス等の作品も発表し、劇画原作、ゲームノベライズ、アニメ脚本等、多岐に亘る創作分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
157
シリーズ第7弾にして完結編となりました。ハチャメチャバイオレンスに相応しい内容で、とにかく重戦車のごとく突き進んでいきます。特にクライマックスを迎える下巻は、中盤から後半にかけて、ひたすら戦闘シーンが続き、もはや小説の世界ではありません。まるで映画を観ているかのような劇画テキストな描写は、誰にも真似できないんだろうなぁと思います。ストーリー云々ではなく、こういう作品もひとつのジャンルとして存在し、読み手を楽しませてくれる娯楽性はやはり尊敬します。なんだかんだで一つのもぐら伝説が終わったのは寂しいですね。2016/12/27
KAZOO
66
後半は、もう半分内戦状態でハチャメチャな感じですがそれなりに楽しめました。作者はこのシリーズを終わらせるにはこれくらいではないとだめだと思ったのでしょうね。警察官僚、政治家、警察の中にも呼応した勢力がやはりいたのかという感じでした。まあ主人公の扱いもこのような結果にしないとまた続きが、ということなのでしょうね。シリーズすべて楽しめました。2015/06/11
きさらぎ
44
プロローグを読んだだけで、先を読む気力を奪われそうになった。それ位衝撃的な始まりだった。最終話にふさわしく、派手にドンパチやって大きな花火を打ち上げて終わった、みたいな。電車内での格闘やヘリコプターでの攻防など、迫力あるシーンがてんこ盛り。シリーズ通して暴力シーンは多いけど、基本、勧善懲悪なので単純に楽しめた。小山田がめっちゃ忙しそうだった。あっちにもこっちにも顔を出して、寝る暇なかっただろうな(笑)2015/04/29
大地
34
もぐらシリーズ最終作下巻。重火器登場でシリーズ定番のドンパチ。ド派手!!無茶苦茶!!面白かったが、最後ぐらいは竜司と紗由美にハッピーエンドで終わって欲しかった。ド派手で無茶苦茶なシリーズでしたが、大好きな作品です。2014/04/02
らび
31
とにかく!シリーズ読破した自分を褒めてあげよう☆ハードでヘビーでハチャメチャでしたし人命の軽さに辟易したものの戦地でもない平和ボケした日本でまるでありそうもない戦闘シーンの数々。ここまで突き抜けちゃうとハードボイルド娯楽作品なのではないかな?そして竜司が迎えた結末には「どうだ!これが男の美学だ!」って感。私には砂浜で遊ぶ親子3人の姿が見える。最後まで戦い抜いたご褒美が有ってもいいでしょう?2018/09/05