出版社内容情報
父の敵を探して二年。十二歳で美濃加納藩を旅立ち、今は母、下僕と柏屋に逗留する大炊助。だが、大炊助の剣の腕は上がらず、世話を焼く宗因は仇討ちに不安を抱く。
内容説明
父の敵を探して二年―母、下僕とともに十二歳で美濃加納藩を旅立った上沼大炊助一行は、路銀に窮し「柏屋」に逗留することになった。宗因は彼らに手を貸そうとするが、大炊助の剣の腕が上がらず、仇討ちの実現に不安を抱く。そんな時、下僕の安五郎が博打で一儲けして…。武士の掟、仇討ちの果てにあるものとは何なのか?高瀬川に集う人々の哀歓を描く人気シリーズ。
著者等紹介
澤田ふじ子[サワダフジコ]
昭和21年(1946)、愛知県生まれ。愛知県立女子大学卒業後、教師、西陣綴織工を経て作家に。57年『陸奥甲胄記』『寂野』で吉川英治文学新人賞を受賞。平成16年度京都府文化賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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