中公文庫<br> 松前の花〈上〉―土方歳三蝦夷血風録

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中公文庫
松前の花〈上〉―土方歳三蝦夷血風録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122058088
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

土方歳三らの蝦夷政府には、父の仇討ちに燃える娘の姿があった。一方、松前の和菓子職人は戦の携行食としてパン作りを依頼されるのだが――。知られざる箱館戦争を描く、著者渾身のシリーズ第二弾。

内容説明

元新選組副長・土方歳三らの活躍により箱館を掌握した旧幕府軍は、蝦夷政府を立ち上げる。その中には、家臣に殺された父の仇討ちに燃える娘の姿があった。一方、和菓子職人・小野屋藤吉は、蝦夷政府から戦の携行食として、食べたこともないパン作りを依頼されるのだが―。知られざる箱館戦争を描くシリーズ第二弾。

著者等紹介

富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第四回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

128
土方歳三 蝦夷血風録「松前の花(上)」。初読みの作家さん。土方歳三さんが中心の内容かと読み初めましたが、旧幕府軍からパン作りを依頼される和菓子職人の藤吉さんの悪戦苦闘ぶりと、家臣に父親を殺され仇討ちに燃える蘭子さんを中心にした話、題名からすれば土方さんの影薄しだが面白く読めました。下巻が楽しみ。2014/12/23

えみ

59
和菓子屋が命じられたのは戦場で食せるパン作り、そして家臣に殺された父親の仇討ちを誓う姫。箱館戦争の真っ只中に、それぞれの思いを胸に必死に求める人々の生き様がここに花開く。「箱館売ります」と同じ時系列を別の視点で描かれた箱館戦争シリーズ第二弾。パンと仇討ち…一体どう箱館戦争と絡んでくるのだろうと、訝しく思いながら読み進めたが、これは想像以上に人間性や人生の教訓、人との関わりの本質を諭している小説かもしれない。他人に巻きこまれた複雑な状況を、嘆きながらも自らの悲願と変えて、成就するため強がる。素敵な生き方だ!2023/08/13

優希

56
パン作りを依頼された藤吉と父の仇討ちに燃える娘・蘭子が中心となり話は進みます。土方さんの出番は薄めながらも存在感があるのは流石です。見たことしかないパン作りに悪戦苦闘する藤吉を応援したくなります。蘭子の父が殺されたことは時代が時代だから仕方ないことなのでしょうか。でも娘としては無念ですよね。闘いと料理を混ぜた展開が面白かったです。パン作りはどうなるのか、土方さんが藤吉や蘭子とどう関わるのか、今後が気になります。2014/12/07

シン

27
旧幕府軍よりパンづくりを依頼された和菓子職人藤吉と家臣に父を殺され、復讐に燃える蘭子。それに絡む土方。パンづくりがメインになっているような感じだが、結末はどうなるのか?楽しみです。2015/03/15

大地

26
旧幕府パン作りを依頼された藤吉と、父の復讐に燃える蘭子。この時代のパン作りの大変さが見えて面白い。藤吉と蘭子、土方がどのように絡んでくるのか・・下巻が楽しみです!!2015/01/24

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