中公文庫
深重の橋〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 462p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122057562
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

内容説明

京を焦土と化す応仁・文明の大乱の足音が刻々と迫るなか、十五歳の少年“牛”が人買い商人の手で湯屋(風呂屋)へと売り飛ばされた。狡猾な主が課す苛酷な労働に耐え、牛は逞しい男へと成長する。そして一緒に人買い市から売られてきた女と心を寄せ合うのだが…。新たな歴史解釈を織り込んだ澤田ふじ子渾身の大傑作。

著者等紹介

澤田ふじ子[サワダフジコ]
昭和21年(1946)、愛知県生まれ。愛知県立女子大学卒業後、教師、西陣綴織工を経て作家に。57年『陸奥甲胄記』『寂野』で吉川英治文学新人賞を受賞。平成一六年度京都府文化賞功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とっぽ

2
大変久しぶりに読む澤田さんの作品です。人買いに売られた牛と言う名前の少年の人生を描いています。買われていった風呂屋で必死に働く牛。それを見る周りの目は様々。その様々な人たちに囲まれて数奇な人生を歩みます。 面白いと思いますが重いテーマ「人の命」にも取り組んでいます。 応仁の乱前後の室町時代が作品が描かれている時代なのですが、あまりなじみがない時代と言う事もあり、色々なところで説明が入るのですが、少しだけそれがうざったいかなとも思いました。2013/03/03

TM

1
宝塚図書館2024/03/25

きくちゃん

1
室町期を舞台にした小説は珍しい。 時の為政者達は同盟と裏切りを繰り返して人間の欲望が顕著になり、混沌とした歴史の空白期。 反面庶民の顔がはっきりと見え出した時代でもある。作者も小説の中で室町時代は日本文化の嚆矢であるという歴史解釈を述べている。こうした背景の中「牛」という風変わりな名前を持つ下人の主人公を軸に物語は展開する。この主役設定はいかにも作者らしい歴史観を反映しており文中に度々登場する教科書的な解説もスムーズで分かり易い。タイトルに恥じない繊細かつ重厚な大河小説です。下巻の展開が楽しみ!2017/04/21

ゆずぽん

1
ぶ暑い!!!それが気にならない程面白い。 気になるところはちょっと解説が多いっす・・・。 まぁ、分からない読者用の配慮だと思うんだけど、結構飛ばしましたw ごめんなさい!2013/03/17

rubix56

0
未読2014/10/22

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