内容説明
新宿のビル街で大規模な爆破事件が発生。爆心部にいたのはiPS細胞の実用化に関わる研究員だった。警視庁は“モール”を中心に捜査を開始する。一方、重体の紗由美に付き添い、竜司が滞在する医療施設では小学生の患者が突然姿を消した―。これは人間の念願か狂気か!?神をも凌駕する再生医療ビジネスが生んだ悪魔が竜司たちを襲う。
著者等紹介
矢月秀作[ヤズキシュウサク]
1964年兵庫県生まれ。種々の職業に従事する傍ら、一般書を執筆。文芸誌編集を機に、小説へ転向。ハードアクションを中心に、官能、サスペンス等の作品も発表し、劇画原作、ゲームノベライズ、アニメ脚本等、多岐に亘る創作分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
65
主人公の恋人が前回の話で爆発に巻き込まれたことから、前半は主人公が警視庁のメンバーとなります。今回は医療関連ということで、臓器売買の話などにつながって、後半はいつもの主人公たちがいる病院なども巻き込んでの話となり、ご都合主義といえばそれまでですが、最後は解決をみてうまくまとめてくれました。2015/05/11
chikara
63
久々にこのシリーズを手に取りました。垣崎がいい味わいを出してます。物語は勧善懲悪でテーマは再生医療と大きかったが、すこし呆気ない幕切れ。ここまできたら全てを読みます。2015/06/24
きさらぎ
45
自らの立場に悩む垣崎と、彼をサポートする楢崎がメイン。もちろん竜司の不死身っぷりも健在。今回は怪しげな医療施設が舞台。このリハビリセンターには、前作で重傷を負った紗由美が入院しているのだけど、前作からの流れをうまく利用しているな~と感心。ラスト、大ピンチだった割にややあっけなかったか?2015/04/28
ハゲおやじ
30
まさか、私がここまでこのシリーズを読み続けるなんて自分でも驚いた。前作での紗由美が気になっていた事は事実だけど…。今回のメインは、垣崎よりも益尾だと思う。成長しちゃったなぁ~って感じだった。愛理との関係が続く事に期待しちゃう。垣崎繋がりならディーンかな?どこかで絡んで来て「カッコ良い!」ってなると思ったのに。今回は、残酷な描写があまり無くて私としてはホッとした。竜司と紗由美は元の居場所に戻ったし、これで無敵の竜司が また活躍するんだよね。(今回 イマイチの活躍だったからね)また次も読もうかなぁ。2016/12/11
佳乃
30
不老不死を追及するための人体実験。それが、「慈聖の里」で行われていた。紗由美も目が覚め一安心。なのに、あちこちで人がやはり死んでいく。垣崎は波留間と知り合うことで何かを得たのだろう。益尾も前回よりも男らしく成長している。人は神にはなれません。そして、大久保にお帰りなさい。2015/02/27