内容説明
二十年前に両親を殺されて以来、世捨て人のように生きてきた真野。ある日、彼が営む喫茶店に現れた少女が事故に遭い、意識不明の重体に陥ってしまう。身元の手がかりは、荷物から見つかった一枚の地図のみ。真野は少女のため、一度は捨てた故郷汐灘を訪れる。北関東のとある街を舞台に贈る(汐灘サーガ)シリーズ、第三弾。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タツ フカガワ
55
厚木で喫茶店を営む真野は、ある苦い記憶から逃れるように故郷汐灘を出てきて以来、人との交わりを拒絶するような20年を過ごしてきた。その真野の店前で若い女性が事故に遭い意識不明の重体に。が、身元がわからない。手掛かりは彼女が所持していた汐灘の地図だった。同じころ弁護士の川上は故郷汐灘へ向かっていた。家族3人を殺した男の弁護のためだが、川上も汐灘に忌まわしい過去があった。真野と川上、ふたりの過去が交錯しそうなところで下巻へ。2022/12/28
James Hayashi
26
シリーズものらしいが多分前作は読んでいない。読んでいなくても本作で汐灘(なんと読むのか?カナがふってない)での事件を触れているので大体は把握できる。異なる事件の被害者家族と加害者家族が衝突していくのであろうか。少女の正体は?下巻へ。2018/11/23
Makoto Yamamoto
25
久しぶりに堂場瞬一。 こっちにも失踪課の高城が登場したが、ちょい役だけか? 以前人口20万人の夕灘市で起きた殺人、放火事件。 その当事者双方の息子たちが、故郷を離れ過去に折り合いをつけながら生きてきたが、、、各々が異なった二つの事件にかかわって、去った故郷に戻ってくる。 これからの展開が楽しみ。 下巻へ2024/01/05
ゆみねこ
25
故郷を捨て20年、深夜喫茶を営む中年の男「真野」は、目の前で車にひかれて意識を失ったままの少女の唯一の手掛かり、「汐灘」の地図をきっかけに捨てた故郷へ赴くことになる。感想は下巻で。2014/04/23
てつ
22
凄い!自分の好みにピンポイント。興奮しながら下巻へ。2017/04/16