中公文庫<br> 高度成長―日本を変えた六〇〇〇日

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中公文庫
高度成長―日本を変えた六〇〇〇日

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  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122056336
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C1133

内容説明

高度成長は、わずかの期間に日本という国の姿を根本から変えた。それは、一七年間、合わせて六〇〇〇日に及ぶ。洗濯機、冷蔵庫、カラーテレビ…。現代生活の必需品は、すべてがこの時代に生まれたが、言うまでもなく、「甘い果実」だけがもたらされたわけではない。現代日本の原点に、歴史と経済の両面からあらためて迫る。

目次

第1章 今や昔―高度成長直前の日本
第2章 テレビがきた!
第3章 技術革新と企業経営
第4章 民族大移動
第5章 高度成長のメカニズム
第6章 右と左
第7章 成長の光と影―寿命と公害
おわりに 経済成長とは何だろうか

著者等紹介

吉川洋[ヨシカワヒロシ]
1951年、東京都に生まれる。専攻はマクロ経済学。東京大学経済学部卒業後、イェール大学大学院博士課程修了(Ph.D)。ニューヨーク州立大学助教授、大阪大学社会経済研究所助教授、東京大学助教授を経て東京大学大学院教授。著書に、『マクロ経済学研究』(東京大学出版会、日本経済図書文化賞、サントリー学芸賞)、『日本経済とマクロ経済学』(東洋経済新報社、エコノミスト賞)、『転換期の日本経済』(岩波書店、読売吉野作造賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

11
この平成最後の夏、あまりの酷暑にクーラー談義が盛り上がっている。ルームエアコンの普及について書かれた本がなかったかしら、と本書を手にした。「第2章 テレビがきた!」戦前、家庭にあった「機械」はラジオぐらいであった。戦後に足踏みミシン(ほか、自転車)が加わり、高度成長期にテレビ、洗濯機、冷蔵庫が加わる。オートバイと乗用車の普及は農村の方が早かったようである。ルームエアコンの1966年普及率は10%を大きく割る。エアコンは高度成長期より後の話だな。『ドラえもん』のスネ夫の家にあるかないかぐらい?2018/07/21

中年サラリーマン

10
高度成長の前後で日本は変わったのだなぁと感じる本。特に高度成長がとまったのは石油危機の影響よりも農村から都市に若者が流入しなくなることでの需要創出の減少の影響が大だというマクロ視点が面白い。一方、高度成長は公害などを生み出す面もあり「そこまでして成長する必要があるの?」という議論のある反面、その結果の成長の果実を享受していながら「公害はゆるせん!」と無邪気に断罪できるのか。でも、公害は嫌だ!正に矛盾!日本はもやもやを抱えながらそれでもここまできた。で、この本を読みながら現在の中国が二重写しになるんだわ。2013/09/05

takizawa

4
15年前に出版された同タイトルの文庫版。文庫化にあたり加筆修正があり,視点は2012年となっている。1970年と現在の生活様式はほとんど変わらないが,1970年と1950年代初頭とを比べたら1950年代初頭と江戸時代のほうが近いくらいだ,という記述を見て驚くとともになるほどと思ったり(40年間進歩がないからといって焦ってはいけない)。数学的モデルを用いず,「かぎりなく歴史学に近づ」いた経済学の書物は異色ではあるが読者にとっては寧ろ馴染みやすいかもしれない。2012/05/29

Mitz

4
およそ6000日間の高度成長が何によってもたらされ、その中で日本が何を得て何を失い、どのように終焉を迎えたか…。豊富な資料と経済学的アプローチにより非常に分かりやすくまとめられている。“失われた20年”と言われる今の日本と比べると、隔世の感を禁じ得ない。最近懐古趣味的に昭和がクローズアップされることが多くなってきたが、一方学校の教育ではまともに教えられない。肯定でも否定でもなく、客観的な歴史的事実として捉え、現代との“連続性”と“断続性”の両方を冷静に見いだしてゆくことが大事だと思う。2012/04/30

駒場

3
日本を代表する経済学者である著者が、高度経済成長について経済的なデータだけでなく当時の人の回顧録、人口学的なデータなどを用いながら、当時の様子をいきいきと描いている。日本のあり方をがらっと変えた高度成長に関して客観的な分析をくわえ、この成長によって我々は「進歩」したのか?成長によって得たもの、失ったものとは何なのか、と我々に問いを投げかける。経済的な知識が全く無くても読めるであろう本書は、高度成長を「今は昔」と感じる多くの人に読んでもらいたい名著だと思う2012/06/01

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