内容説明
七十二歳の夫が脳梗塞に倒れ、夫婦の第二幕が上がった。半身マヒ、骨折、肺炎…。次々と起きる困難にもめげず、妻は夫に声をかける。「あなた、私についてきて。二人でカッコいいステージを演じよう」。あせらず、急がず、あきらめない。昨日より少しでもいい明日になるように、祈りをこめつつ介護する日々を綴る。
目次
1 六年間の介護記録(突然の発症;心ない報道;空白の時間 ほか)
2 介護の工夫(私が司令塔;シャンソン療法とリハビリソング;ユーモアという武器 ほか)
3 夫婦の新たな時間(狼じじいと半世紀;嘘とサービス精神;娘とおやじ ほか)
特別収録 野坂昭如さんへの質問
著者等紹介
野坂暘子[ノサカヨウコ]
1941年東京都生まれ。宝塚歌劇団で「藍葉子」として活躍。62年、作家・野坂昭如氏との結婚を機に退団し、二女をもうける。91年より東京・溜池で画廊「ギャルリーYMA(イマ)」を経営。シャンソン歌手としてステージにも立つ。介護と仕事で多忙な日々を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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