内容説明
山代屋へ奉公に上がっておよそ二年。丁稚として雑用に追われながら、幕府未公認の米先物取引「つめかえし」で相場師としての頭角を現しつつある吉左。ある日、取引に失敗して莫大な借金を作った幹助を助けるため、より賭博性の高い「日仕舞い取引」に挑む。一方、吉左を嫌う丁稚頭の百助は、正月の薮入り後も店に戻らず…。本格経済時代小説。
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第四回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。伝奇小説、警察小説、時代・歴史小説と、幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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