中公文庫
日本の領土

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  • サイズ 文庫判/ページ数 322p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122054165
  • NDC分類 329.23
  • Cコード C1130

内容説明

北方四島、竹島、そして尖閣諸島…。戦後、領土をめぐる国家間の主張の対立は、解決されることなくつづき、時にそれが大きな問題を引き起こしている。はたして、どこまでが「日本国」なのか。根源的な問いに、国際法の権威が領土問題の交渉史を分析し、領土、領空、領海問題の未来を展望する。

目次

第1章 日本の領土の変遷
第2章 国後島・択捉島・歯舞諸島・色丹島―いわゆる北方領土
第3章 尖閣諸島
第4章 竹島
第5章 領海と排他的経済水域
第6章 日韓・日中間の排他的経済水域
第7章 東アジアの安定と共生のための提案
第8章 領空と防空識別圏
補遺・領土をめぐる二つの提言

著者等紹介

芹田健太郎[セリタケンタロウ]
1941年中国(旧満州)生まれ。京都大学法学部卒。神戸商船大学助手。神戸大学法学部教授、同大学院国際協力研究科長等を経て、愛知学院大学大学院法務研究科教授。専攻・国際法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Yoshiyuki Kobuna

7
事実を究めた結果の「補遺・領土をめぐる二つの提言」であるとしても、一昔前の提言でしかなく、悪質な冗談か戯れ言を読んでいるような気分になります。本編を交渉史として読むなら、それなりには。2018/11/21

しーふぉ

7
領土問題は感情論が先行してしまっている現状だと思う。自分は竹島も尖閣諸島も日本の領土だと思っているけれど、その根拠となるとはなはだ曖昧な知識しか持っていなかった。この本は国際法の専門家である芹田さんが冷静に関係各国の主張について考えを述べたり、提言などしています。日本人はもちろん、関係各国の人にも読んでもらいたい。そしてどんな反応を示すのか、感情的にならずに冷静な反論を期待したい。2013/08/03

うたまる

5
日本が抱える領土問題、北方領土、竹島、尖閣諸島について、国際法で読み解く書。解説と費やした紙幅から、北方領土の帰属問題が日本にとって一番厄介で、竹島と尖閣は瞬殺で勝利の模様。じゃあ何故解決しないかと言われると、中韓の反日教育がネックだろう。著者は能天気にも「現在の日韓の関係はあえて相手国を貶めようとするような関係では全くない」なんて言うが、正気を疑ってしまう。そういう平和ボケした著者だからたやすく日本に譲歩を求めるが、竹島の次は対馬だと言っているし、尖閣の次は沖縄だと言っているんだけど…。2014/08/25

かじやん0514

3
尖閣諸島に日米安保五条の適用を確認したって解決へ何の進展にもなりません。①領土問題に最も必要な冷静さを日中双方から奪う、②境界画定をめぐる争いの元となった海洋資源の開発利用について当事国の合意を得られなくする、③問題が生じている島近辺の海域で漁業なでにより生計を立てている住民の意向を無視する、からだということが分かる本です。学生時代に勉強した国際法のいい復習にもなりました。2017/02/03

むとうさん

2
「国際法」と「領海・経済水域」をキーワードに尖閣、北方領土などの問題を整理する。基本的には、国際法上、また歴史的に見ても尖閣と竹島は日本の領土とするのが筋が通っている、一方北方領土については日ソ共同宣言の解釈の問題もあり、チョット旗色が悪い(特に択捉島など)部分もあるというスタンスのようだ。途中突然海の話に飛ぶのはまっすぐ読んでいるとわかりにくいけれど、最後の提言のところで生きてくるのね。資源保護・経済的利益の観点で考えるべきということみたいだけれど、国際法学者がそこで折れるのも何か変な感じはした。2014/03/05

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