中公文庫
東京裁判とその後―ある平和家の回想

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122052321
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C1121

出版社内容情報

東京裁判で反対意見を貫いた三人の判事の一人、オランダのレーリンクが、知られざる法廷の内幕を生々しいエピソードや人物評をまじえて率直に語る。

内容説明

東京裁判判決に反対意見を表明したことで知られるオランダの判事レーリンクが、法廷の内幕を生々しいエピソードや人物評も交えて率直に語った貴重な証言。国際法についての高い見識と現実主義が、裁判の問題点と歴史的意義を明らかにする。

目次

序文
1 東京裁判
2 侵略などの国際犯罪
3 平和のための戦略
4 「哀れな国際法」?
レーリンクと東京裁判―評価と想い

著者等紹介

レーリンク,B.V.A.[レーリンク,B.V.A.][R¨oling,B.V.A.]
1906年オランダ生まれ。46年極東国際軍事裁判(東京裁判)のオランダ判事に任命。多数派判決への反対意見を著す。48年グローニンゲン大学刑法教授、50年同国際法教授。1985年死去

カッセーゼ,A.[カッセーゼ,A.][Cassese,Antonio]
1937年イタリア生まれ。ピサ大学国際法教授、欧州大学院法学教授を経て、旧ユーゴ国際裁判所の初代裁判所長、ダルフールにおけるジェノサイドについての国際諮問委員会議長、レバノン特別法廷裁判所長

小菅信子[コスゲノブコ]
1960年東京生まれ。上智大学文学研究科史学専攻博士後期課程修了満期退学。ケンブリッジ大学国際研究センター客員研究員を経て、山梨学院大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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こまったまこ

8
東京裁判でオランダ代表のレーリンク判事と国際法学者のカッセーゼの対談集。この本が世に出るまでは東京裁判の判事側の様子が良く分からなかったらしい。その意味でも貴重な内容だ。判事から見た被告や他の判事、検察官などについての印象が興味深い。この法廷では判事は受身であり、提出されたものだけを吟味し、主導権を握るものではなかったので知らないことも多かった。弁護団が連合国に対して「お前も同じだ」的な議論にしようとすると法廷がそれを制止したなど、かなり不公平な裁判だが判事としてそれを是正できなかったのだろうかと思った。2015/09/16

hanna

1
読みにくかったけど、面白かった。東京裁判に関してもっと知りたい。2014/01/28

あまたあるほし

0
東京裁判の判決の中でも異色だったのがパール判事とレーリンク判事。パールは中島岳志の著作で再度話題となったが地味なままなのがレーリンク。被告たちを軍人も含めて頭のよい人間として見ているのが印象的だ2010/02/17

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