出版社内容情報
薬物療養から戻った北見貴秋は、親友の作家・今川が謎の死を遂げたと知る。残された遺作が死の真相を暗示するなか、幼い頃共に遊んだ河原の光景が脳裡をよぎる。哀切の書き下ろしサスペンス。
内容説明
法律事務所長・北見貴秋は、ドラッグ依存症による二ヵ月の入院療養から戻ったその日、幼馴染みの作家・今川が謎の死を遂げたことを知る。自殺か、事故か、それとも…。死の真相を探ろうとする北見の前に、ドラッグによって失われた記憶の壁が立ちはだかる。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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s-kozy
67
うーん、堂場さん、また残念本でした。小学生の時に巻き込まれた大きな事件。それにより生じた大きな喪失。その彼らが長じるとこうなるのかなぁ?事件の整理ができないまま体だけが大きくなってしまった男の子達のお話なのかな?2017/07/17
きんてつ
20
幼い日の事件がそれぞれの人生を狂わせて行く悲しい物語です。いつもの堂場作品に比べて重かったなー。2013/10/08
えも
18
刑事物じゃない堂場さんは初めてかも。ミステリーのようだが、読者に対してかなりのヒントを出しており、読みながら主人公が真実にたどり着く過程をヤキモキしながら見守る感じになるなあ。2017/09/14
タカシ
14
少年期に狂人に放火され友を失った北見と片腕を無くした今川、ドラッグの治療で北見が入院している間に今川が謎の死を、北見は真相を追うが…。皆が深い闇を抱えているので重かったですが、面白かったです。最後の展開が早すぎてその後が知りたかったです。2017/03/01
007
12
全体的に暗い印象。ずーっと曇天なイメージ。幼き頃の事件をきっかけにただの仲良しから微妙に力関係が変わっていき…主人公もダメ人間。2013/10/14