中公文庫
秘本三国志〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 289p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122051591
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

袁紹、袁術、曹操、呂布、公孫さん、劉備……。群雄割拠の後漢末、権謀術数をめぐらす英雄たちの天下取り。野望滾らす群像を生き生きと描く陳舜臣版「三国志」。

内容説明

中原制覇を目論む諸侯のなかで、一歩先んじたのは、後漢の天子・献帝を本拠地・許都に迎えた曹操だった。これに対抗する袁術は皇帝を僭称。さらに実力者の袁紹や劉備・呂布らの諸将が加わり、権謀術数をめぐらす。群雄割拠の時代の帰趨はいかに。

著者等紹介

陳舜臣[チンシュンシン]
1924(大正13)年、神戸に生まれる。大阪外語大学印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子香炉』により直木賞、70年、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞、71年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76年、『敦煌の旅』により大佛次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学賞(随筆・紀行賞)、92年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞する。日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

taku

14
ここまでチョイ役の劉備、いよいよ時代の流れに入り込む。豪勇だが気が荒く短慮な張飛というのはよくあるが、関羽までちと単純バカなのが面白いところ。謀臣がいないと劉備兄貴にうんざりされ、美人計でもないのに女絡みで騒動巻き起こす髭ヅラ。関羽ファンには辛い。巻き起こすと言えば胡車児がソウ!ソウ!相手に巻き起こすが、邪魔されるし荒らしたが嵐には一歩届かず。悪知恵も働く陳版劉備は腹落ちする。少容アゲがしつこく感じてきたな。才色兼備キャラも都合よく使い過ぎると萎えてしまう。2018/02/12

太田青磁

13
曹操が帝を推戴し、孫策がようやく表舞台に表れてくる。劉備と呂布の駆け引きは劉備の読み勝ちなのだろうか。関羽が聖人ではなかったのはかえって好ましく感じる。2016/05/21

半べえ (やればできる子)

0
★★★

Stella

0
曹嵩殺しお前か!青史には出ない「宗教集団の暗躍」で群雄が整理されるまでの混乱がわかりやすくなってる気がします。2015/07/29

んあー

0
作者も指摘しているが、献帝が長安から洛陽へと帰還するくだりが人物、出来事ともに入り乱れており、少々内容把握が難しかった。しかし、その中でも南匈奴が蔡琰(蔡文姫)ら宮女を拉致する話は前述した人物や出来事の羅列と違ってスリリングであり、とても楽しめた。これ作者独特の切り口でもあるのだが、今までは五斗米道の少容や陳潜、浮屠の支英といった面々が物語の主軸を率いていた感が否めなかった。が、今巻からは劉備や孫策、曹操といった云わば主役が登場するため、彼等の存在はより物語の捕捉的になり、非常にわかりやすくなったと思う。2013/04/07

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