中公文庫
久遠〈上〉―刑事・鳴沢了

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  • サイズ 文庫判/ページ数 372p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122050860
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

早朝、鳴沢了の自宅を訪れた警視庁の刑事たち。アリバイ確認を求められた了は、自らにかけられた容疑を晴らすため立ち上がる。シリーズ・クライマックスへ!

内容説明

夜明けに鳴ったインターフォンが事件の始まりだった。訪問者は青山署の刑事たち。彼らは開口一番、鳴沢のアリバイを確認してきた。前夜会っていた情報屋が殺され、その容疑をかけられたのだ。美味しいネタとして仄めかされた言葉「ABC」―それが彼の命を奪ったのか?自らの疑惑を晴らすため立ち上がる鳴沢だが…。

著者等紹介

堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のり

63
鳴沢了シリーズ第10弾。殺人事件の被害者は「鳴沢」と過去に接点のあった情報屋。しかも容疑者として鳴沢の名があがる。次は現役の公安刑事。鳴沢が接触した直後に犠牲となった。警察内でこれまで以上の孤立。過去の相棒も次々と登場するが、微妙な距離を感じる。謹慎中の鳴沢だが己の身の潔白を証明する為に嵌めた人物を追うが、犯人の目的が全く判らないし、多方向から仕掛けられる。絶体絶命の状況からの反撃は如何に。下巻ヘ。2022/07/06

茉莉花

56
夜明けに着信音で起こされた鳴沢了。唐突にインターフォンがなり、ドアを開けた先には青山署の刑事らがいた。刑事らに了自身が容疑がかかっていることを知らされる。昨夜会っていた情報屋の岩隈哲郎が殺されたことを知る。自宅待機を言い渡された了はもちろん言うことを聞かずもなく、青山署で手に入れた事件情報を元に自分の手で事件を解決しようと考える。了は事件に不信感を抱き、誰かが自分を陥れようとしているのではないかと考え始める。相棒の藤田は、了に接触させないためか、本庁の人間とともに捜査に駆り出されていた。2022/02/27

タツ フカガワ

55
五月の早朝鳴沢の家に刑事が訪れ、青山署への同行を求められる。前夜鳴沢が会った情報屋の岩隈が殺害され、その容疑者と目されているようだった。さらに鳴沢が会うことにしていた公安部の刑事山口が殺され、ますます窮地に追い込まれる。二つの事件は自分を陥れるためのものなのか。鳴沢は独自に捜査を始める。全編を貫く緊張感に導かれてほとんど一気読み。正体不明の男たちが鳴沢を襲ったところで下巻へ。2022/10/06

背古巣

47
鳴沢了シリーズも最後。期待を持って読み始めたが、正直、冒頭で読むのが辛くなる。背表紙の粗筋を読んでしまったために、了の受難を想像してしまったから…。一応最後まで読んだが、今までの了のなかでは最もカッコ悪い了だった。読後感は「欲求不満」。何の情報もないなかで、ただ自分への疑いを晴らすために暗中模索を強いられるばかりで、読んでいてイライラがつのる。最後の方でちょっとした方向性が見えてきたので、下巻に期待します。頼むからスッキリさせて!2018/12/20

ゲバオ

45
「俺は今までも一人でやってきました。今も同じです。」刑事・鳴沢了シリーズ10作目前編。ついに最終回……最後の事件にふさわしい展開。鳴沢を狙う謎の敵。巧妙な罠にはまり殺人事件の容疑者に仕立てあげられ警察組織で完全に孤立してしまった鳴沢。鳴沢の理解者たちも鳴沢に協力できない状況にされてしまい絶対絶命のピンチ。さらに、自身の命まで狙われたりとピンチに継ぐピンチの連続。警察組織そのものが信用できない状況で鳴沢はどうするのか!?それにしても、鳴沢もう少しうまく立ち回れるのでは?(苦笑)後編は海くんが鍵?2017/02/23

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