中公文庫<br> 世界見世物づくし

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中公文庫
世界見世物づくし

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  • サイズ 文庫判/ページ数 201p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122050419
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

放浪の詩人金子光晴。アジアから巴里、ヨーロッパへと旅する彼の透徹な視線のエッセイ集。全集からのオリジナル編集。

内容説明

僕の人生でも、オアシスではない、スコールをいつも仰望しているのだ。二三回徹底的にやって無一物になって、出発し直したものだ―若き日の無銭旅行に始まる流浪の人生。長崎・上海・ジャワ・巴里へと至るそれぞれの土地を透徹な目で眺めてきた漂泊の詩人が綴るエッセイ。

目次

南洋華僑の排日
いやなおとなり
支那思想の終焉
侠客―中国の侠についての管見
さまざまな亡命者
アジアというもの日本というもの
上海より
長崎だより
南支遊記
古都南京〔ほか〕

著者等紹介

金子光晴[カネコミツハル]
明治28年(1895)、愛知県に生まれる。早大、東京美術学校、慶大をいずれも中退。大正8年、『赤土の家』を出版後渡欧、ボードレール、ヴェルハーレンに親しむ。大正12年、『こがね蟲』で詩壇に認められたが、昭和3年、作家である夫人森三千代とともにふたたび日本を脱出、中国、ヨーロッパ、東南アジアを放浪。昭和10年、詩「鮫」を発表以来、多くの抵抗詩を書く。昭和50年(1975)6月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ulyssa

1
まずは愉快な出し物ではなく、排日運動に遭遇する。現代の嫌○(アジアの国)は、彼の国を形作る歴史を無視している。爛熟した石の都パリ。不可思議かつロマンティックな奇術。植民地の籠の中の東南アジア。戦争というスコールは人々を洗い流すのではなく、灰にしてしまったが…。世界は幾層にも時を重ねた見世物小屋である。2012/02/14

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