出版社内容情報
リィ救出に、三騎はタンガへの途をひた走る。王位を捨てたウォル、異世界の相棒ルウ、己の意思で行動するシェラ。難攻不落のボナリス城に轟音が響き渡り、最後の奇跡が始まった。
内容説明
リィを次期タンガ国王ナジェックの妻となす―勝利の女神を辱め、戦意を削がんとするゾラタスの卑劣な策謀。ウォルは国王という枷を従弟に押しつけ、国境に向け馬を駆る。随伴するは二騎。リィの異世界での相棒ルウと人間として生きることを決めたシェラ。ここに、最後の戦いが始まろうとしていた。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
5月3日生まれ。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
56
リィとルゥの再会。戦争においては鬼の様に強いのに、話し合いが全体的にドリフな感じのコーラル軍。リィとウォル、ウォルトイヴン、リィとルゥ、そして軍議がとても面白可笑しい。私もその場に居合わせて、一緒にわーきゃー騒ぎたい。主に一晩で城塞が壊れたことについて、三人を問い詰めてしまいたい!(場合によっては兵糧攻めも辞さない覚悟で)あーでもやっぱりイヴン達若夫婦が好きー。健気なシャーミアンの姿にきゅんとしてしまうのですー。次が最終巻。どう落とし前をつけてくれるのか、リィは何処に自分の安住の地を求めるのか。楽しみです2015/08/29
roomy
33
ルウは体をはってリィを覚醒させる。かっこいいね〜ふわふわした感じなのに肝心な所でいいとこ見せてくれる。戦女神との約束は破ったらダメ。再読でも爽快な展開でした。何度読んでも気持ちいい!ゆっくりじっくり読みたいけれどもう無理。感想を書く前に次を読むと感想が二冊分ミックスされてしまうし寂しいけれど次も続けて読む。2016/01/03
UK
31
うわあ。やっぱりレティーのやることはえげつない。こんな形でリィを追い込むかねえ。薬漬けとか兵糧攻めってイラっと来るな。早くコイツのくたばる様が見たいものです。でもこの作者ったらどうもヤツを見逃すつもりなんじゃないかと気になってしまう。その点ファロット伯爵はちゃんと締めてくれたのですっきりしたけどね。2014/11/21
伊織
26
リィとルウはなんでもありやーん!(笑)でもそれもこの物語のいいところ!あぁー、この楽しい物語ももうすぐ終わっちゃうんだなぁって思ったらさみしいな…。もっとみんなの愉快なやり取りを読んでいたいのになー。次が最後と思うと読みたいけど読みたくない、という矛盾。で、ジレンマ。って読みますけど!2011/02/22
福猫
25
タンガに囚われたリィを救い出すために…。王座をバルロに譲り、自由戦士となったウォルが単身乗り込む。ちょっと訳の分からない理論で持ってタンガを憚ろうと…。やっぱりただ者じゃないわこの王様。そして、下衆のナジェック王子。やっぱり馬鹿だよこいつ。目の前で起こったことを理解できず、自分の都合の良いようにしか解釈できない。お前のしたことで、タンガは崩壊の道を歩むというのに…。ということで次巻本編最終巻。勢いは止まりません。2013/04/04