出版社内容情報
コーラル城の喧噪にまぎれて、王妃暗殺の罠は進められた。決戦の場となる雪原でファロットの青年はあでやかに微笑む。リィの本能が警告を発した。この奇妙なイキモノは人間なのか!?
内容説明
隣国の版図拡大をおそれるタンガ・パラスト両国王。彼らは、デルフィニア王妃暗殺を秘かにファロット一族へ依頼した。暗殺集団の威信をかけ最強の術者を送りだすファロット一族―コーラル城の華やかな喧噪に紛れ、巧妙に、精緻に張りめぐらされる暗殺の罠。リィに最大の危機が迫る。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
5月3日生まれ。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
58
主に王様のお妾さん問題で動乱していたコーラル城。このお茶会を持って一段落という所でしょうか。是非ノベルス版で!と言われているので今度はノベルス版も見てこようっと。リィは本当に王様の事が大切で大好きなんだなあ。確かにそれは王妃様に必要な寄り添う為の愛情ではないかもしれない。だけどそれよりもっと大きな鵬翼みたいな愛情なのかもしれません。だからそんな王様を幸せにしてくれるだろうポーラの事もきっと大好きなんだ。親愛なるポーラ。そう、家族みたいな気持なのかも。そんなリィが珍しく凄いピンチ。どうなっちゃうんでしょう?2015/06/27
UK
26
ウォルの側室騒動もようやく一段落!?リィの敵役のキャラクタ設定、こう来たかー。これはちょっと意外だったな。別に不満はないけど、でもこれ3巻として決着してないじゃん。まあこれだけデルフィニアの包囲網を広げちゃったから仕方ないか。確かに副題も序章となってるし。さあ4巻も全部積上げて一気に読むぞ~♪2014/11/11
roomy
25
ポーラは本当に素直でかわいくてリィが大嫌いな化粧に女装してでも守って上げる気持ちもよくわかる。リィを愛するあまりのウォルとシェラの嫉妬心も可愛かった。リィとレティとのやり取りが楽しい。2015/12/28
福猫
25
国王・ウォルに普通の家族を持たせるために…。リィの暴走は留まるところを知らない。女性陣男性陣共に巻き込んでの大暴走。ただ…。私自身はポーラにあまり魅力を感じない。なんか…普通すぎて…。華が無いな。さて…。この件が(その他の面々の恋模様も着々と駒が進み)ひと段落したと思ったら、リィへの新たな刺客登場!この王妃の運命は、そっと静かにはさせて貰えない。ただ、本人が楽しんでるので、こちらもワクワク。本当に動乱の前の静けさ的なⅢ部でした。ちょっとここいらでひと段落。暫くデルから離れます。2013/03/08
呉藍
25
絵が……絵が欲しいッ! 超がつくほど貴重なリィのドレス姿、ぜひこの目で見たかったなあ。すれ違いまくる夫婦、相手のことを想っているのにどうしてこんな騒ぎに……。リィのある意味での一途さにちょっとほろりとも来ます。レティの活発な動きも気になるし、次からは本格的に合戦の嵐なんだろうなあ。2010/11/17