出版社内容情報
余命を告知された患者たちは、いかに生きながらえてきたのか? 医療の限界、代替療法など、がん患者の著者自らが、長期生存患者に取材した迫真のレポート!
内容説明
現代医療から見離された患者たちは、何を考え、いかに生きてきたのか?手術、抗がん剤、放射線治療などによる医療のみが、がんからの生還の道なのか…?自らががん患者となり、三年間の闘病生活を体験した著者が、長期生存患者を訪ね、ともに苦悩し、ともに思考した、渾身のノンフィクション。
目次
第1部 患者は語る(身近な仲間たちをたずねる(一つとして同じがんがあるだろうか?;明らかながんの所見は認められません;医師をたよったのが、まちがいでした ほか)
代替医療機関の紹介をうける(生命をとるか、失明をとるか;もっとからだにやさしい療法でいきたい;再発させてはいけない ほか)
アメリカをたずねる(エンジョイ・ユア・ライフさ;ネバー・ギブアップ!))
著者等紹介
柳原和子[ヤナギハラカズコ]
1950年東京都生まれ。東京女子大学社会学科卒業。これまで、筋ジストロフィー、医療過誤、薬害エイズ訴訟などに深い関心を寄せ、作品を発表し続けてきた。自らががんを患い、三年間の闘病生活を体験する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OHNO Hiroshi
4
本の終わりはほとんど流し読み。当事者には切実な話だが、あくまで個人の事なんだろう、こう言うのもあると言うことか。2018/01/26
tjZero
3
肉親の膵臓にがんが見つかったので、この本を読みたくなった。著者自身の闘病記や専門家へのインタヴューなど、多角的にこの病を捉えるヒントを提供してくれる。上巻となる本書では、長期生存を遂げた患者の方々の体験談が並ぶ。それぞれが当事者意識を持って、治療に主体的に関わっていく大切さを学んだ。P.211「自分で考えず、努力もせず、ただ医者に任せているだけでは駄目です。医者や薬の手助けを借りながら、患者自身が頑張ること。これこそが治すための第一歩ではないでしょうか」。2021/03/18
あきちゃん
2
この本は末期癌から寛解した人たちへのインタビュー集です。宣告を受けてからどう考え、どう生きたか。 全体的な共通点として医者主導で治療方針を決めるより、自らの意思により治療方針を決めている。即ち自分で治すんだという意思があることです。 さらに共通してみられる行動としては玄米食にする、肉は食べない、ストレス源をなくす、爪もみする、といった感じですが、時には体力の回復の為にあえて肉を食べるという選択をする人もいます。 考え方が参考になる1冊です。 取材に応じてくれた病院が少なく偏りがあるのはやや残念でした。 2012/07/14
ヒロリーナ
0
参考になります2011/11/15