中公文庫<br> 曹操〈下〉―魏の曹一族

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中公文庫
曹操〈下〉―魏の曹一族

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122037939
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C1193

出版社内容情報

打ち続く兵乱、疲弊する民衆。乱世に新しい秩序を打ち立てようとした超世の傑物は、「天下なお未だ安定せず」の言葉を遺して逝った。

内容説明

果てしない兵乱、疲弊する民衆。曹操は最愛の子の夭折、後継者問題をめぐる家庭内の確執に苦悩しながらも、着々と覇業を推し進め、建安二十五年、「天下なお未だ安定せず」の言葉を遺して逝く―。作家として出発した若い頃から、曹操の詩文を読み、戦場を駆け抜けたその生涯に思いを馳せてきた著者が、英雄の内面に光を当て、新しい曹操像を描き出した歴史大作。

著者等紹介

陳舜臣[チンシュンシン]
1924年(大正13年)、神戸に生まれる。大阪外語印度語部卒業。同校西南亜細亜語研究所助手を勤めるが終戦によって辞職し、家業の貿易に従事。1961年、『枯草の根』により江戸川乱歩賞を受賞し作家生活に入る。69年、『青玉獅子香炉』により直木賞、70年、『王嶺よふたたび』『孔雀の道』により日本推理作家協会賞、71年、『実録アヘン戦争』により毎日出版文化賞、76年、『敦煌の旅』により大仏次郎賞、89年、『茶事遍路』により読売文学賞(随筆・紀行賞)、92年、『諸葛孔明』により吉川英治文学賞、93年、朝日賞、さらに95年、「作家としての業績」により日本芸術院賞をそれぞれ受賞する。日本芸術院会員。他に主な著書として『曹操』『秘本三国志』『耶律楚材』『阿片戦争』『太平天国』『天球は翔ける』『江は流れず』『桃花流水』『琉球の風』『中国の歴史』『小説十八史略』など多数
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どぶねずみ

49
蜀側から見た『三国志』では悪名高い人物像として描かれることの多い曹操だが、彼もまた自分の土地や子息を守ることに精一杯だった。姦雄と言われるほど夫人も多かったが、一人一人の息子の特長をよく捉えて政治的に活用したことは頭の良さの証である反面、激しい偏頭痛に悩まされていたのは皮肉である。一方で劉備との黙契が働いていた複雑さを知って、これまでに読んだ『三国志』での疑問が解消した。更に『三国志』の面白さを味わうことができた。2020/09/27

糜竺(びじく)

44
三国志の魏の曹操が主人公の小説です。下巻です。中身は、悪役の曹操としての潤色や誇張は排除されており、とても冷静な歴史観、筆致で描かれていました。また、家庭人としての彼を描く事にも力点が置かれていました。読んでて、様々な曹操の考えや苦悩などが描かれており、充分、作品に引き込まれました。けど、まあ、その当時としては、当たり前の事かもしれませんが、曹操が気に入らない人物は、クビどころか処刑して排除してしまうというのは、やっぱり怖い気がしました。しかし、この作品を通して、曹操の別の一面を見れて良かったです。2014/11/04

衛兵

29
曹操の戦歴ではなく、彼個人の人となりや彼の家族にスポットを当てた作品。夭逝した息子曹沖や、架空人物であろう従姉妹の紅珠、その息子曹宙を曹操が愛していた様子が語られる。家柄を鼻にかける人物を毛嫌いしていたというエピソードも、彼の出自からくる人間臭さがにじみ出てきてうなずける。一方で、若い頃から苦楽を共にしてきたはずの夏侯淵の死について全く触れられていないことなど、首をひねるところもチラホラ。続いて曹操死後の続編に行きます。2020/06/20

Akihiro Nishio

28
序盤で黄巾青洲兵を手に入れて一気に天下の主役に躍り出る。父を失ったあと一時ご乱心もあったが、その後は冷静に天下統一の葉業を進める。曹の一族と副題にあるように、本巻は後継者争いが主なテーマ。曹操の心情を吐露させるために配置された従妹の設定が活きて、最後、関羽を追うように没した曹操の人生が総括される。関一族との関りでスタートし、関羽の死と共に終わる人生であった。曹操の側から見ると、劉備の打たれ強さ、しぶとさは謎。彼のメンタルは見習いたい。2017/11/26

スー

26
49人間曹操を掘り下げている為に戦の部分はほぼ無く官渡の戦いもバッサリで赤壁はさすがに書いてありますけど疫病発生で撤退論が出てる中なので損害は軽微という事であっさりでした。曹操は曹沖を溺愛する子煩悩ぶりを発揮したり自分に似すぎている曹丕を嫌ったりととても人間らしく感じました。やはり司馬懿には危機感をいだいていたのですね、もう少し曹操が長生きして魏国が安定したら司馬懿は殺されていたかも2020/04/12

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