内容説明
門戸を閉ざし惰眠をむさぼる東アジアに、西ヨーロッパの触手が伸びる。聖書とアヘンと強力な武器を携えた列強の侵入は、中国をふみにじり、東アジア諸国に開国を強いた。朝鮮をめぐる日中の確執はついに日清戦争を引き起こし、帝国主義は中国に閉幕する。そして、苦悶する東アジアに民族主義が芽生える。
目次
東アジア世界とヨーロッパ世界
ヨーロッパ世界の発展と東アジア
東アジアの鎖国
広州と長崎
中国の開国―アヘン戦争
広東民衆の排英運動―アロー戦争
太平天国をめぐる革命と反革命
日本の開国
西太后と李鴻章
ロシアとの
争い―イリ問題〔ほか〕