出版社内容情報
恋多き女と噂された平安の歌人和泉式部。死別した恋人の弟宮、敦道親王との愛と苦悩の日々を綴った日記文学の傑作を、四季の移ろいも鮮やかに描く。
内容説明
愛する気持ちに純粋であるがゆえに、醜聞の渦中に身を投じ「浮き女」と噂された平安中期の歌人和泉式部。死別した恋人の弟宮にあたる敦道親王との愛と苦悩の日々を綴った日記文学の傑作を、長篇ロマンの名手が四季の移ろいも鮮やかに描く。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てつのすけ
44
千年前の恋愛も、今と同じであったのだろう。男女間の感情は、永遠に変わることがないものの一つといえる。2020/01/22
たまきら
36
原作に忠実、というよりは和泉式部日記をもとに作られたマンガ、かな。でも、五十嵐さんがこういう漫画を描いているんだなあ…とキャンディキャンディ世代は感慨深かったです。しかし当時の寿命の短さって…。恋愛体質でない自分にはよくわかりませんが、ある種の男子にはこの「コイツには俺しかいないんだ」感がたまらないのかなあ。興味深い。2021/04/30
K K
15
いがらしゆみこ、やはりいいですね。 二人の年下イケメンとの恋。羨ましいものです。 和泉式部のような女性は好きです。 女を生きた人。 紫式部も嫉妬した人。 いつの世も、美しい恋多き女は疎まれるのですね。 最後の歌が特にいい。 あらざらむ この世のほかの思ひ出に 今ひとたびの あふこともがな2018/06/06
藤の香り
15
原文に入る前の予習に。いや、良かった〜、古典文学、もっと漫画化してほしい‼️2017/04/08
そうび
14
批判すればいいのか、共感すればいいのか、ちょっと悩む。私には当時の状況や常識に対する知識が足りない。ひたすら文を待ったり、人の噂に翻弄されたり。その辺りは普遍的な恋のやりとり。2021/09/05