内容説明
『マンガ日本の歴史』の描き下ろしにあたり、通史と対峙し膨大な史料と格闘した巨匠石ノ森章太郎の習作ノート。明治維新までの歴史と風俗を一望に収めた万画日本史百科。
目次
変わる縄文観
ムラからクニへ
卑弥呼と邪馬台国
倭の五王と戦乱
大和王権の確立
聖徳太子と飛鳥期
平城京の暮らし
遊・呪と大仏開眼
空海と唐の文化
絵巻に見る平安京〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
23
覚え書きならぬ覚え描きというと、単なるメモ書きと聞こえる。本書には文章がほとんどないが、メモ書きにしては圧倒されるページ数だ。1ページ内に絵が１つではない。また、文化、しきたりも関連付けて描かれるような緻密さも感じられる。時代考証もしかり、マンガを55冊分書き上げるのがどれだけ大変だったかと感じる。55巻読み終えて、内容が3割も頭に入っていれば良い方じゃないかな。全てを読み終えて本書を見ると、「こんな衣装、どこで見たかなぁ？」と思うようなメモばかりだが、これはこれで記念の1冊。2022/05/11
