出版社内容情報
北京原人と同じころ、日本列島に登場した人類は火を自由に操り、自然物を加工し石器を製作・使用し、氷河時代を生き抜いた。
内容説明
長野県野尻湖は春三月に水を落とし、湖岸の一部が干上がる。その一帯から数十頭のナウマンゾウと十頭近いオオツノジカの骨、さらに石器、骨角器などが発掘された。旧石器人達がこれらの動物を捕え、解体した場所“キルサイト”といわれている。
目次
序章 大森貝塚の発見
第１章 日本列島と日本人の成立
第２章 旧石器人の道具
第３章 最古のハンター
第４章 旧石器人の生活
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
26
明治10年、アメリカの生物学者モースが横浜に上陸。車窓から貝塚を発見する。猿人→原人→旧人→新人と続く人類の変化のなかで、原人の時代に大陸から日本に移ってきたと言われている。鋭い切り口の黒曜石を使って、ナイフ形石器や磨製石斧、槍先を作って狩りをしたり、地面の穴に動物の皮を敷いて水を入れ、焼いた小石を何度も投じて沸騰させて煮炊きをしていた。また、狩りは集団でやらないと野性動物の集団の反逆に遭って命を落とすこともある。単独行動よりも集団生活の方が効率が良いことも覚えていった。2021/12/08
ふろんた
8
1929年、モースによる大森貝塚の発見から旧石器時代へとさかのぼる。2014/02/14
greenman
4
日本に人が住み始めた旧石器時代の到来。石を削ってナイフを作り始める。高森遺跡から出土した日本の原人はすでに否定されているので注意。2011/11/15
しまちゃん
3
大森貝塚の発見から始まり、旧石器人の生活について書かれています。石器についての使い方もマンガにより分かり易く描かれています。2010/05/07
