内容説明
史論家・山路愛山の畏友にして、陸奥、西園寺の懐刀。共産主義、国家社会主義を徹底嫌悪した男。
目次
国難の声
曖昧なる統制経済
私有財産没収論と共産主義
大産業を没収したならば
産業上の鎖国派
資本主義は如何なるか
資本主義の本体
資本主義は行詰りしか
イタリーのフアツシヨと日本の擬似フアツシヨ
牧民思想の妖怪
個人の尊貴
著者等紹介
竹越与三郎[タケコシヨサブロウ]
1865~1950。明治から昭和前期のジャーナリスト・歴史家・政治家。号は三叉。慶応義塾を経て『国民新聞』などの記者となり、民間史学を代表する著作を執筆する。のち陸奥宗光、西園寺公望らの庇護を受け、衆議院議員として五回当選し、南進論を唱道した。『日本経済史』を刊行後、貴族院議員に勅選され、大正初年からは、陸軍の膨張を糾弾する論陣を張る。ジャーナリスト出身という異色の経歴の枢密顧問官に任命されるも、終戦後は失意の中で公職追放が決定された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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