中公クラシックス
国富論〈1〉

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  • サイズ B40判/ページ数 31,4/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121601148
  • NDC分類 331.42
  • Cコード C1233

内容説明

古典経済学と近代自由主義思想の不滅の原典を平明的確な訳文で甦らせ、精細な訳注を付す。

目次

第1篇 労働の生産力における改善の原因と、その生産物が国民のさまざまな階級のあいだに自然に分配される秩序について(分業について;分業をひきおこす原理について;分業は市場の大きさによって制限される;貨幣の起源と使用について;商品の真の価格と名目上の価格について、すなわち、その労働価格と貨幣価格について;商品の価格の構成部分について;商品の自然価格と市場価格について;労働の賃銀について;資本の利潤について;労働と資本の種々な用途における賃銀と利潤について;土地の地代について)

著者等紹介

スミス,アダム[スミス,アダム][Smith,Adam]
1723~1790。イギリスの経済学者。古典派経済学の祖。スコットランドの港町カーコルディに生まれる。グラスゴー大学に学び、道徳哲学者F・ハチソンの影響を受けた。さらにオックスフォード大学のベリオル・カレッジに学んだが、中退。1751年グラスゴー大学の倫理学の教授に就き、翌年道徳哲学の教授に転ずる。59年『道徳感情論』を刊行。76年には政治経済学最初の体系『国富論』を公刊、87年にはグラスゴー大学総長に選任された

大河内一男[オオコウチカズオ]
1905年(明治38年)東京生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学教授、同総長を経て、名誉教授。経済学博士。社会思想史・労働問題専攻。1984年(昭和59年)逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ブルーツ・リー

5
現代の経済学を勉強すると、どうしても「金儲けのための学問」という感じがしてしまって、どうしてもあまりいい印象を受けないのだが、古典の経済学であれば、現在の学問としての「経済学」というよりは、社会調査を多用する手法で、今だったら「社会学」のフィールド調査に近いような内容であると思う。 現代の常識からすれば、「需要と供給によって、物の価値が決まる」なんていうのは、学問を超えた所で、「当たり前」と見做される訳だが、この時代には、大発見だったのだろう。 経済学の源流のひとつとして、今後も学んでいきたい。2021/09/28

(@_@)

1
生活行政・公収入・軍備に関する一般原理と歴史、社会の豊かさに関する一般原理と歴史について二巻本の書物として出版された『国富論』。Iは分業や地代など。「人間が自分の物を他人の物と交換する動機は何であろうか。自分の生存をより確かなものにし自分の生活をより安楽なものにするという利己心である」など一般的なイメージ通りのアダムスミスを堪能できるが「一般に人間は他人のために働く時よりも自分のために働く時の方がわずかしか働かない、などと想像するのは馬鹿げたことである」など道徳感情論で示された人間観や社会観も堪能できる。2018/09/17

Hirotaka Nishimiya

1
ご存知経済学の古典中の古典。4分冊中の1巻目だがなかなか重い。しかし各セクションごとに要約が追加されておりとても読みやすい。 物(・サービス)を売って得られる収益を地代、賃銀、そして利潤の3つに分け、それぞれの物の性質や状況によってどのようにそれらに分配されるかを詳細に分析する。シリング等の聞きなれない単語での議論が続きなかなか大変(結構飛ばし読みした)。 まだあの有名な「見えざる手」の議論は出てきていない(はず)ものの、自由放任主義的な思想は各所で確認できる。2017/05/21

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