中公新書ラクレ<br> 米中衝突―危機の日米同盟と朝鮮半島

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中公新書ラクレ
米中衝突―危機の日米同盟と朝鮮半島

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506399
  • NDC分類 319.04
  • Cコード C1236

出版社内容情報


★朝鮮半島の南北融和が日本を危うくする


米朝首脳会談を通じて「恋に落ちた」と金正恩を讃えるトランプ。
北朝鮮の背後にあって「海洋強国」を目指す習近平の中国。

朝鮮半島は中華圏に引き寄せられ、日本は米中衝突の最前線で烈風に曝されつつある。

「米朝開戦か!」と騒がれていた2017年秋、早くも「米朝はいずれ結ぶ」と言い当てたインテリジェンスの巨匠2人が、「新アチソンライン」という新たな視座とともに提示する驚愕のシナリオとは。日本の危機を直視せよ!

手嶋龍一[テシマリュウイチ]
著・文・その他

内容説明

米朝首脳会談を通じて「恋に落ちた」と金正恩を讃えるトランプ。北朝鮮の背後にあって「海洋強国」を目指す習近平の中国。朝鮮半島は中華圏に引き寄せられ、日本は米中衝突の最前線で烈風に曝されつつある。「米朝開戦か!」と騒がれていた2017年秋の時点で、「米朝はいずれ結ぶ」と言い当てたインテリジェンスの巨匠2人が、「新アチソンライン」という新たな視座とともに提示する驚愕のシナリオとは。日本の危機を直視せよ!

目次

第1章 「北朝鮮」が炙り出す日本のインテリジェンス
第2章 OSを共有する米朝トップが「歴史的合意」を演出した
第3章 韓国を取り込み、アメリカを拘束した―米朝「共同宣言」を読み解く
第4章 日本の援助などいらない!?北朝鮮が狙うカネとカジノ
第5章 夕景の北朝鮮 そしてグレートゲームの日は昇る
第6章 38度線が崩れ日本は米中衝突の最前線になる
第7章 戦略なきトランプ 日本に「カード」はあるのか

著者等紹介

手嶋龍一[テシマリュウイチ]
外交ジャーナリスト・作家。9・11テロにNHKワシントン支局長として遭遇。ハーバード大学国際問題研究所フェローを経て2005年にNHKより独立。著書多数

佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月、執行猶予付き有罪確定。13年6月、執行猶予期間満了。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kawa

44
米朝対話は、時間はかかるとしても戦争から南北融和の流れへ、それは中国・北朝鮮・韓国連合と日米の対峙、そして米中衝突の最前線に日本が置かれる危うい状況にと、相変わらずの鋭いご宣託。言わば日露戦争時の日本の開戦動機に近い状態になるのですか?最近の日韓の軋轢も、この視点から見ると違った景色で見える。本書前半での北朝鮮の核・ミサイル問題を安倍政権が政局利用したという批判。最近の2週間4度ものミサイル発射、トランプ大統領に忖度してか、これまでにない政権・マスコミの無反応ぶりがいみじくも証明していると連想してしまう。2019/08/13

再び読書

24
北朝鮮にカジノが出来るリスクがよくわかった。金持ちの考え方はいつも自分本位だ。北朝鮮はカジノを作って外貨獲得を目指している(着工済みだがいまだ未完成)。それが軌道に乗ると自力で資金を獲得でき、日本は資金援助を条件に拉致被害者奪還という手段が取れなくなる。日本がインテリジェンスに対して無知な事が再認識させられる。島国万歳というべきか、ラッキーと言うべきか、この本ではトランプにより、アメリカによる防衛というカードを失った日本も困難な対応を迫られる。日本が最前線に来る日は?恐れざるを得ない敗北に心が荒む。2021/12/04

NICKNAME

22
期待をして読みました。対談形式ですが正直これと言った大きく新しい見解を得たわけでもなく読み終わってもなんだかモヤモヤです・・・勿論なるほどという事も多々ありましたが、途中でなんだか飽きてしまって早く読み終わらせなくてはという感じになってしまった。佐藤氏の知識量と幅にはいつもすごいと思いますが、こういった対談形式の本を多く出しているしだんだん飽きてきてしまったという事なのかもしれない。2019/01/19

ちくわん

20
2018年12月の本。トランプ大統領の米朝協議の頃の本。2022年3月には韓国大統領選挙。東アジアとアメリカのバランスがどうなるかを常に気にしながら生きていく。ネナラやアデルソン(1933-2021)は初耳。大陸国家や海洋国家、そうした分類で日本は島国。似ているのはイギリス、ニュージーランド、キューバ、インドネシア、スリランカ、マダガスカル、アイルランド、台湾あたりか。2022/02/06

Tenouji

20
こちらも恒例の世界情勢関連の年末本。ってなわけでもないのかな。アメリカの威信が失速し、場当たり的なシナリオしかなければ、見たい情報しか見なくなるのか。かといって、いきなり大きなシナリオが語れるほどの、新しい威信を持った何かが現れるはずもなく。信用の負のスパイラル≒戦時体制になってしまうものなのか。2019/01/05

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