中公新書ラクレ<br> こうして組織は腐敗する―日本一やさしいガバナンス入門書

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中公新書ラクレ
こうして組織は腐敗する―日本一やさしいガバナンス入門書

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121504579
  • NDC分類 335.8
  • Cコード C1234

出版社内容情報

ガバナンス(組織の統治)の必要性を、不祥事が頻発している日本相撲協会、学校、仏教寺院等のNPOを例にとって説明した入門書。

内容説明

女子選手への暴言、暴力等で問題になった全日本柔道連盟にはガバナンス(組織の統治)が欠けていた。ガバナンスがあらゆる組織にとって不可欠であることを、八百長、野球賭博等の不祥事を起こしてきた日本相撲協会を始め、仏教寺院、学校などのNPO(非営利組織)を例にとって説明。

目次

第1章 NPOはこうして誕生した
第2章 NPOはどう運営されるのか
第3章 大相撲はなぜ不祥事が絶えないのか
第4章 お寺は生き残れるか
第5章 学校には何が求められているか
第6章 障害者施設はどこへ行くのか

著者等紹介

中島隆信[ナカジマタカノブ]
1960年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。現在、慶應義塾大学商学部教授。専門は応用経済学。商学博士。大相撲にも造詣が深く、日本相撲協会「ガバナンスの整備に関する独立委員会」委員も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おいしゃん

24
図書館で偶然見つけたアタリ本。ガバナンス入門といっても堅苦しくなく、NPO・お寺・大相撲・学校など、株式会社でない組織が、どのように運営されているのかをわかりやすく紹介。興味本位でも最後まで気軽に読み通せる。2021/12/21

ちくわん

8
企業に比べてガバナンス(統制)が効かなくなりやすいNPOを分析した本。相撲協会、寺、私立学校の組織をみる。確かに、確かに。当たり前に、あると思っていた、組織が永続的に維持できるパワーが、実は今ないことを明らかにする。もっともと思いつつ、自分自身が、まだできそうなことに奮う意地を見せつけられるか!勉強した。 2018/11/28

Kentaro

6
頻繁に不祥事を起こす大相撲はなぜ、同じような過ちを繰り返すのだろうか。それは、組織の大きな方向性を定め、執行機関である理事会をチェックする機能を担う評議委員会の評議委員が、相撲協会の興業を担当し、現役引退後の収益モデルを担う年寄りであることにあり、執行と企業統治が同じ人間で構成されていることで本来のガバナンス機能を有していないことにある。 ガバナンスとは執行者のお目付け役であるはずなのにその機能をマッチポンプで機能不全に落としてていることに原因がある。ガバナンスが機能しない会社は、雪印しかり、恐ろしい。2018/04/12

Ai Ikeda

4
中身は主にNPO法人のガバナンスの難しさを説明している。この著者の経済学的な視点での考え方もそうだが、相撲協会、宗教法人、学校法人、障害者施設などを例にとった組織の内情なども非常にわかりやすく、新たな知識として興味深く読めた。唯一難点を挙げるとすれば、タイトルが少し盛り気味で中身と一致していないような気がする。2014/08/11

アンディ・ワイス

1
筆者は本書刊行時に慶応大学商学部の教授。NPO、大相撲、お寺、学校、障害者施設のガバナンスを取り上げている。組織のガバナンスという点ではみな同じということ。経済学のアイデアをガバナンスの話で活用しようとしているのはちょっと煩わしい。2023/08/11

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