中公選書
ジョルジュ・ペレック―制約と実存

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  • サイズ B6判/ページ数 451p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784121100283
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C1398

出版社内容情報

大胆な実験的作品で知られ、20世紀後半を彗星の如く駈け抜けた作家の仕事を日常・自伝・遊戯・物語の四分類から総合的読解に挑む。

内容説明

ユダヤ系移民の子としてパリに生誕したペレックは、第二次世界大戦によって戦争孤児となり、想像を絶する人生の断絶を体験した。のち特異な言語遊戯小説の制作者となり、評価は歿後ますます高まっている。本書は、日常・自伝・遊戯・物語の四分類よりペレックの総合的読解に挑み、二〇世紀後半を彗星の如く駆け抜けた作家の魅力へと縦横に迫る。

目次

第1章 制約が語る―『煙滅』におけるリポグラムの意味(リポグラムのもつ意味;『煙滅』日本語訳 ほか)
第2章 制約下の自伝―『Wあるいは子供の頃の思い出』におけるフィクションと自伝(フィクションと自伝;「ぼくには子供の頃の思い出がない」 ほか)
第3章 制約と自由の相克―『人生 使用法』における諸プロジェクトの表象(「プラン」と「定めがたさ」;『人生 使用法』の概略 ほか)
第4章 発見術としての制約―『さまざまな空間』はなぜ幸福な書物なのか(幸福な書物;共感を呼ぶ手法 ほか)

著者等紹介

塩塚秀一郎[シオツカシュウイチロウ]
1970年、福岡県北九州市生まれ、東京大学教養学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、パリ第三大学博士(文学)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。国際フランス研究協会賞(Prix de l’AIEF)、日仏翻訳文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nranjen

6
今年の春、ペレックの全集がガリマールから出版されると同時に購入したはずなのにすっかり積ん読本になっていた日本初のペレックを論じた本。豊富な資料をどう活用したらこのように自らの主張に構築していけるのだろう。先に読んだ非常に退屈を感じる論文との違いは何か。作品を論じた文章はそれを読んで何かを気づかされたり、さらに理解を深めるものでありたいという目標にかなっている。それはどういうことなのか。人生使用法はまだ読んでいないせいか頭に入っていない。「おわりに」でペレックの見過ごされがちな素晴らしい点が指摘されている2017/12/20

ami

0
よかったです。2021/03/23

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