中公新書<br> リバタリアニズム―アメリカを揺るがす自由至上主義

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中公新書
リバタリアニズム―アメリカを揺るがす自由至上主義

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025227
  • NDC分類 309.1
  • Cコード C1231

出版社内容情報

アメリカ社会、とりわけ若い世代で広がりつつあるリバタリアニズム(自由至上主義)。公権力を極限まで排除し自由の極大化をめざす立場だが、人工妊娠中絶や同性婚に賛成するなど、「保守」や「共和党」とは必ずしも同一ではないため、日本人には理解しにくい面がある。「自由の国」アメリカで、「自由」を突き詰めることによって、国家が果たすべき最低限の役割とは何かが問い直されている現状を浮き彫りにする。

渡辺靖[ワタナベヤスシ]
著・文・その他

内容説明

アメリカ社会、とりわけ若い世代に広がりつつあるリバタリアニズム(自由至上主義)。公権力を極限まで排除し、自由の極大化をめざす立場だ。リベラルのように人工妊娠中絶、同性婚に賛成し、死刑や軍備増強に反対するが、保守のように社会保障費の増額や銃規制に反対するなど、従来の左右対立の枠組みではとらえきれない。著者はトランプ政権誕生後のアメリカ各地を訪れ、実情を報告。未来を支配する思想がここにある。

目次

第1章 リバタリアン・コミュニティ探訪(フリーステート・プロジェクト;人類を政治家から解放しよう)
第2章 現代アメリカにおけるリバタリアニズムの影響力(「デモクラシー・ギャング」から身を守れ;「私、鉛筆は」…)
第3章 リバタリアニズムの思想的系譜と論争(自由思想の英雄たち;自由は不自由?)
第4章 「アメリカ」をめぐるリバタリアンの攻防(アレッポって何?;アメリカのムッソリーニ)
第5章 リバタリアニズムの拡散と壁(越境する「アイデアの共同体」;自由への攻防)

著者等紹介

渡辺靖[ワタナベヤスシ]
1967年(昭和42年)、札幌市に生まれる。97年ハーバード大学大学院博士課程修了(Ph.D.社会人類学)。ハーバード大学国際問題研究所、オクスフォード大学シニア・アソシエート、ケンブリッジ大学フェローなどを経て、2005年より慶應義塾大学SFC教授。専門はアメリカ研究、文化政策論。日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞受賞。著書『アフター・アメリカ』(慶應義塾大学出版会、2004年、サントリー学芸賞、アメリカ学会清水博賞、義塾賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はっせー

114
かなり勉強になった! この本はアメリカで少しずつ浸透しているリバタリアニズムについてかかれたものである。この本を読むまではリバタリアニズムのことをなにも知らなかった。だが、読んでみると納得できる部分と疑問をもつ部分があった。リバタリアニズムは小さな政府 市場重視 個人の自由を重視する考え方である。いまの日本でこれをやると市場万能主義や老人や社会的弱者を差別していると言われる。だが、こうした考え方も踏まえていまの世の中を考えることがダイバーシティではないかと考えたのである。またこうした本を読みたい!2019/08/18

Willie the Wildcat

70
自由市場/最小国家/社会的寛容を礎とする自由主義。著者の表現「自然淘汰」が、思想の理想と矛盾両面を描写している感。加えて、自由と権利に伴う義務と責任の定義と解釈の問題。シーステッドや、GAサンディスプリング市に垣間見る”独立”。美辞麗句の理想はさておき、イデオロギーである以上少なからず既存の右派左派同様に、集合的属性の利害、排他性は否定できない。著者が提言するように、「考え方の1つ」と捉えるべき。なお、資産家の影響の限界を再確認できたのも興味深い。2019/08/24

skunk_c

68
リバタリアンとその考え方をアメリカ社会の研究者が、豊富な人的交流を踏まえながら解き明かす。著者は政治・経済の両者に対する自由(ただし私有財産制を前提とするのがアナキズムと異なる)を目指すリバタリアニズムを全面的に受け入れているわけではないので、批判的な視点も混じるが、何よりその多様性を知ることができたのが収穫。元来はアメリカの建国精神に由来するよう。ただ、著者も一部認めるように、この思想は「持てる者(財産に限らず才能など)の性善説」ではないか。慈善事業で弱者救済では、こぼれ落ちる者が生まれると思うのだが。2020/03/16

佐島楓

64
思想が細分化されていくのは自然の流れ。しかし、不寛容な傾向が強い日本ではこの考え方(スタンス)は定着しにくいだろう。2019/02/17

Sam

57
最近はリベラルと保守ではなくリベラルと権威主義が対置されて論じられていることが多いように思うが、それらに比べるとどうしてもキワモノ扱いされがちで個人的にも肌感覚での理解が及ばないのがリバタニアニズム。本書は少々古いが著者の鋭い指摘も含めて実に網羅的で目の行き届いた解説がされている良書だと思う。「「保守」と「リベラル」、あるいは「右派」と「左派」といった従来の二項対立に囚われない解」を模索するリバタニアンの理念や歴史、具体的な政治活動、市民や学生による草の根運動の様子がよく理解できた。2022/11/07

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