中公新書<br> オスマン帝国―繁栄と衰亡の600年史

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中公新書
オスマン帝国―繁栄と衰亡の600年史

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  • サイズ 新書判/ページ数 319p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025180
  • NDC分類 226.6
  • Cコード C1222

出版社内容情報

イスラム世界の最果てで「信仰戦士(ガーズィー)」をまとめ上げた始祖オスマン。

アナトリアを統一した稲妻王バヤズィト1世。

ビザンツの帝都コンスタンティノポリスを征服し「征服の父」「二つの陸のハーカーン、二つの海のスルタン」を称したメフメト2世。
イスラム世界の世俗の最高権力者スルタンにして、預言者ムハンマドの正統後継者カリフとなったセリム1世。

西方世界から「壮麗王」と呼ばれ、オスマン帝国の黄金時代を築いたスレイマン1世。

大宰相ファーズルとともに帝国史上最大版図を達成したメフメト4世。

西洋文化をとりいれ、都市文化の爛熟を導いたアフメト3世。
芸術外交を推し進めたセリム3世、イェニチェリ軍団を廃止して郡司改革を行った「大王」マフムト2世。

「最後のスルタン」メフメト6世、「最後のカリフ」アブデュルメジド・エフェンディ――大帝国を彩る皇帝たちの光芒

小笠原弘幸[オガサワラヒロユキ]
著・文・その他

内容説明

オスマン帝国は1299年頃、イスラム世界の辺境であるアナトリア北西部に誕生した。アジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸に跨がる広大な版図を築いた帝国は、イスラムの盟主として君臨する。その後、多様族・多宗教の共生を実現させ、1922年まで命脈を保った。王朝の黎明から、玉座を巡る王子達の争い、ヨーロッパへの進撃、近代化の苦闘など、滅亡までの600年の軌跡を描き、空前の大帝国の内幕に迫る。

目次

序章 帝国の輪郭
第1章 辺境の信仰戦士―封建的侯国の時代:一二九九年頃‐一四五三年
第2章 君臨する「世界の王」―集権的帝国の時代:一四五三年‐一五七四年
第3章 組織と党派のなかのスルタン―分権的帝国の時代:一五七四年‐一八〇八年
第4章 専制と憲政下のスルタン=カリフ―近代帝国の時代:一八〇八年‐一九二二年
終章 帝国の遺産

著者等紹介

小笠原弘幸[オガサワラヒロユキ]
1974年、北海道北見市生まれ。2005年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。九州大学大学院人文科学研究院イスラム文明学講座准教授。専門は、オスマン帝国史およびトルコ共和国史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

63
読むのを心待ちしていた本である。ウィーンと言うヨーロッパ中心の地に二度まで攻めこんだ軍事力、500年に及ぶバルカン支配を可能にした持続力、多民族・多宗教の人々を従わしめた包摂力…これらの力の源は何か、歴史好きなら抱く疑問ではないか。/著者は600年(1299~1922)のオスマン史を4期(封建的候国、集権的帝国、分権的帝国、近代帝国)に分け、それを3つの軸を立て叙述していく。すなわち①王位継承②権力構造③統治理念である。順を追ってみたい。①オスマンの王位継承が兄弟殺し等血生臭さを帯びていたのは事実だ。(続2019/05/19

アキ

62
「トルコ至宝展」で最も印象に残ったのはチューリップでした。トプカプ宮殿もまるでチューリップの館。最近見直されつつあるオスマン帝国の通史。江戸・平安時代を凌ぐ600年間もイスラム・キリスト教が交わる地で維持してきた秘密は、イェ二チェリ軍団を中心とした軍事力とオスマン家の柔軟な権力構造の変容、国家の中枢への奴隷の活用であった。悪名高い「兄弟殺し」や世の男性が夢見るハーレムも帝国の維持に欠かせない慣習。今のアラブの混乱もオスマン帝国が今に至ればなかったのではとチラリと想像させられる。今まで知らなかった歴史でした2019/05/30

kk

53
時間的にも空間的にも広大この上ない帝国の歩みを、よくも一冊の新書にまとめ上げたもんだ。時代毎の記述に明白な過不足もないし、政治・経済・社会・外交・文化・宗教などへの目配りも良い案配。近来稀に見るよーな手際とバランスの良さに感心。また著者の「本書の執筆中、かつての自分に向かって書いているような奇妙な感覚を、幾度か味わった」という述懐、滋味掬すべきものを感じます。文章も整っていて、基本的には読み易い本ですが、とは言え、その情報量は見かけ以上にヘビー。オスマン通になるには、やっぱ繰り返して読まんといかんかな。2019/05/12

skunk_c

49
オスマンの歴代皇帝をもれなく取り上げ、その個性や行いを詳述。この「皇帝歴伝」を軸にオスマンの歴史が語られる。したがって社会史的な要素は薄くなるが、流れや見通しを立てるのには良いか。さらにその時代ごとの大宰相などの有力政治アクターについても系歴を含め記述があるが、そこから見えてくるのはオスマン帝国の本体はアナトリアではなくバルカンだったのではないかとの印象。イスタンブルに首都を移してからはその傾向が強い。だからこそ多民族の帝国が崩壊したあと、現トルコはアナトリアを拠点にして「民族国家」となったのだろう。2019/06/22

まえぞう

48
かつてはオスマントルコと称された帝国の長い歴史が概観できます。ヨーロッパの国々が民族国家として確立、拡張していくなかで、否応なしにトルコを意識せざるをえなくなった帝国ですが、もし柔らかな塊としての実体が、帝国から共和国へと変じていたらどんな国ができたんだろうかと思いました。2019/03/23

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