中公新書<br> 幸福とは何か―ソクラテスからアラン、ラッセルまで

個数:
電子版価格
¥968
  • 電書あり

中公新書
幸福とは何か―ソクラテスからアラン、ラッセルまで

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年04月25日 19時42分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121024954
  • NDC分類 151.6
  • Cコード C1210

出版社内容情報

幸福とは何か。この問いに哲学者たちはどう向き合ってきたのか。共同体の秩序と個人の衝突に直面した古代ギリシアのソクラテス、アリストテレスに始まり、道徳と幸福の対立を見据えたイギリス経験論のヒューム、アダム・スミス。さらに人類が世界大戦へと行きついた二〇世紀のアラン、ラッセルまで。ヘーゲル研究で知られる在野の哲学者が、日常の地平から西洋哲学を捉えなおし、幸福のかたちを浮き彫りにする。

長谷川宏[ハセガワヒロシ]
著・文・その他

内容説明

幸福とは何か―。この問いに哲学者たちはどう向き合ってきたのか。共同体の秩序と個人の衝突に直面した古代ギリシャのソクラテス、アリストテレスに始まり、道徳と幸福の対立を見据えたイギリス経験論のヒューム、アダム・スミス。さらに人類が世界大戦へと行きついた二〇世紀のアラン、ラッセルまで。ヘーゲル研究で知られる在野の哲学者が、日常の地平から西洋哲学史を捉えなおし、幸福のかたちを描き出す。

目次

序章 幸福への問い
第1章 古代ギリシャ・ローマの幸福観―共同体と個人の分裂(ソクラテスの生きかた;最高善―アリストテレス;エピクロスとセネカ)
第2章 西洋近代の幸福論―道徳と幸福の対立(経験への執着―ヒューム;共感と道徳秩序―アダム・スミス;カントとベンサム)
第3章 二〇世紀の幸福論―大戦の時代に(青い鳥の象徴するもの―メーテルリンク;健全なる精神―アラン;常識の立場―ラッセル)
終章 幸福論の現在

著者等紹介

長谷川宏[ハセガワヒロシ]
1940年島根県生まれ。68年東京大学文学部哲学科博士課程単位取得退学。哲学者。自宅で学習塾を開くかたわら、原書でヘーゲルを読む会を主宰。一連のヘーゲルの翻訳に対し、ドイツ政府よりレッシング翻訳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuma Usui

30
幸福について、西洋哲学ではどう扱ってきたのかをソクラテスから現代にかけて解説。共同体と個人の関わりが歴史を経るにつれて変わり、幸福と呼べる状態が時代毎に変わっていった様は興味深い。アランの幸福論において、「自然にたいして、また他人にたいして、自在でゆたかなつながりを保つことを幸福の名で呼んだ」「幸福になることは他人に対する義務でもあることだ」などが印象的だった。2022/01/11

ころこ

28
幸福論が難しいのは、幸福を直接認識しようとしても主観的で各々異なっているため、知らず知らずのうちに自己啓発のようになってしまうからです。著者はこの難題に対して、手堅く幸福論の歴史を追うことによって応えようとします。ヒュームやスミスは別の論点として興味深く読みましたが、多くは認識論の系譜を追っているだけに終わっています。その中で、最初にあるソクラテスの幸福観が図らずも幸福の構造を示しています。クセノフォンやプラトンがソクラテスの最期を記録していますが、ソクラテスの内心に深く分け入っている訳ではありません。そ2018/10/11

踊る猫

27
あまり前のめりになって読むことは出来なかった。「幸福」というテーマで古今の哲学者がどう書いてきたかが概説され、そのチャート化は流石と思わせられる。だが、こちらが期待していたような、日々の細やかな幸せについて語られたものではなかった。だから話が抽象的過ぎてついていけなかった。とはいえ、アランの『幸福論』に手を伸ばしたくなったのもまた確か。メーテルリンクの『青い鳥』に触れたあたりから本格的に「幸福」が論じられるかと期待したが、どうも戦争に代表される天下の「禍福」と些事の「幸福」がごっちゃになっている印象を抱く2019/08/07

テツ

22
大多数の人々は意識的にしろ無意識的にしろ幸福になることを目的として日々活動しているのだろう。だけどそもそも幸福とはなんなのかということを考えるには至らない。思考を重ねてみれば幸福感には一つとして同じ形がなく人それぞれ固有の価値感により成り立っているのだということはぼんやりと解る。社会的な価値感により刷り込まれた幸福とあなたが真に感じる幸福との間には大きな隔たりがある筈。一度古今東西の哲学者による幸福論を読みながら自身のそれについて考えるのも良いかもしれない。その幸福は本当にあなたが思う幸福ですか?2019/11/06

koji

19
深い思想を平易な言葉で綴る名著です。「哲学者はいかに幸福論を語ってきたか」を論じています。まず何より、取っ掛かりの、与謝蕪村の絵、長田弘の詩、佐野洋子の「百万回生きたねこ」の引用が素晴らしい導入です。その後、古代、近代、現代の哲学者の文献を渡り歩き、現代の幸福を論じます。私は、「アダム・スミスの人と関わって社会を生きることが幸福という論」、「身の回りの幸福は、自分の身を置く足場から考え、作り上げていく」、「幸福論は、晴れがましさとは縁遠い地味で、ゆったりした、穏やかなもの」という言葉に感銘を覚えました2018/08/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12878204
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。