出版社内容情報
横山大観は明治元年(1868)に生まれた日本画最大の巨人である。東京美術学校の第一期生として入学し、岡倉天心に師事した。大観はその後、明治日本が推し進めた近代化や、日清・日露戦争の勝利、太平洋戦争への邁進と敗北を目の当たりにするが、こうした時代のうねりは彼の画業と軌を一にしている。本書は、昭和33年(1958)に満90歳で没した大観の生涯と画業を、もう一つの日本近代史として描くものである。
古田 亮[フルタリョウ]
著・文・その他
内容説明
横山大観は明治元年(1868)に生まれた日本画最大の巨人である。東京美術学校の第1期生として入学し、岡倉天心に師事した。大観はその後、明治日本が推し進めた近代化や、日清・日露戦争の勝利、太平洋戦争への突入と敗北を目の当たりにするが、こうした時代のうねりは彼の画業と軌を一にしている。本書は、1958年に90年の生涯を閉じた大観の生涯と画業を、もう一つの日本近代史として描くものである。
目次
第1章 誕生―明治前半期(生い立ち;東京美術学校 ほか)
第2章 苦闘―明治後半期(日本美術院創設;朦朧体 ほか)
第3章 躍動―大正期(日本美術院の再興;装飾的彩色画 ほか)
第4章 大成―昭和初期(権勢と孤独;彩管報国 ほか)
第5章 不偏―戦後・歿後(戦後;終焉 ほか)
著者等紹介
古田亮[フルタリョウ]
1964年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業、同大学院修士課程修了、博士課程中退。93年東京国立博物館研究員。98年東京国立近代美術館(2001年より主任研究官)を経て、06年に東京藝術大学美術館助教授に就任、現在准教授。専門は近代日本美術史。04年「琳派RIMPA展」、06年「揺らぐ近代展」、08年「横山大観展」、13年「夏目漱石の美術世界展」など多くの企画展を担当する。著書に『俵屋宗達』(2010年、平凡社新書/第32回サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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