出版社内容情報
私たちが直面する社会問題はますます複雑なものになっています。一方、学問は専門分化が進み、ともすれば「学問のための学問」となってきました。そうした既存の学問では、十分な解決策を提示できないのではないか、という問題意識から生まれたのが「公共政策学」です。公共政策学では、政治学や行政学、経営学など様々な学問の知識を総合化し、問題解決に取り組みます。本書は、少子化問題、商店街活性化、生活保護、学力向上など、日本社会が直面している課題をモデルケースとして扱いながら、この新しい学問の考え方を紹介する入門書です。
内容説明
社会問題はますます複雑になり、既存の学問では十分な解決策を提示できない―そうした意識から生まれた「公共政策学」。政治学や行政学、経済学など多分野の知識を総合化した新しい学問だ。専門家のみならず、市民の「知」も取り入れるなど、問題解決に役立つ学問へと進化している。本書は、少子高齢化、シャッター商店街、生活保護、学力低下など、日本の課題を例に取り、公共政策学のエッセンスを伝える入門書である。
目次
第1章 なぜ公共政策学か
第2章 問題―いかに発見され、定義されるのか モデルケース:少子化対策
第3章 設計―解決案を考える モデルケース:中心市街地活性化政策
第4章 決定―官僚と政治家の動き モデルケース:一般用医薬品インターネット販売規制政策
第5章 実施―霞が関の意図と現場の動き モデルケース:生活保護政策
第6章 評価―効果の測定と活用 モデルケース:学力向上政策
第7章 公共政策をどのように改善するか
著者等紹介
秋吉貴雄[アキヨシタカオ]
1971年、大分県生まれ。2000年、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。熊本大学大学院社会文化科学研究科教授を経て、13年より中央大学法学部教授。博士(商学)。著書『公共政策の変容と政策科学―日米航空輸送産業における2つの規制改革』(有斐閣、2007年、日本公共政策学会奨励賞、日本交通学会賞(著書の部)、住田航空奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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