中公新書<br> ヒトラーに抵抗した人々―反ナチ市民の勇気とは何か

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中公新書
ヒトラーに抵抗した人々―反ナチ市民の勇気とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 284p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121023490
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C1222

内容説明

「いつでも人には親切にしなさい。助けたり与えたりする必要のある人たちにそうすることが、人生でいちばん大事なことです。だんだん自分が強くなり、楽しいこともどんどん増えてきて、いっぱい勉強するようになると、それだけ人びとを助けることができるようになるのです。これから頑張ってね、さようなら。お父さんより」(反ナチ市民グループ“クライザウ・サークル”のメンバーが処刑前に十一歳の娘に宛てた手紙)

目次

第1章 圧倒的に支持されたヒトラー独裁と市民の抵抗(ヒトラーを歓迎するドイツ国民と反ヒトラーの人びと;ヒトラーの人心掌握と国民大衆の熱狂;ナチス人種政策と「声なき蜂起」のはじまり;戦時体制下の反ナチ運動)
第2章 ホロコーストと反ナチ・ユダヤ人救援ネットワーク(迫害されるユダヤ人と救援者たち;救援グループ“エミールおじさん”)
第3章 ヒトラー暗殺計画に関与する抵抗市民たち(知識人グループと軍部反ヒトラー派;孤独な暗殺者ゲオルク・エルザー;“七月二〇日事件”と市民グループの参加)
第4章 反ナチ抵抗市民の死と“もう一つのドイツ”(ヒトラーの報復・民族法廷・「最期の手紙」;反ナチ抵抗市民の「もう一つのドイツ」―『クライザウ構想』)
第5章 反ナチ市民の戦後(占領下ドイツに生きる遺族と生存者;分断国家のなかの反ナチ抵抗運動;「レーマー裁判」―名誉回復と顕彰のはじまり)

著者等紹介

對馬達雄[ツシマタツオ]
1945年青森県生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程中途退学。教育学博士(東北大学、1984年)。秋田大学教育文化学部長、秋田大学理事・副学長等を歴任。秋田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

106
Tvドラマ「コンバット」では鉄兜をかぶったドイツ兵は悪者という認識を子供の頃持っていた。そのあたり曖昧なまま、この本を読むとドイツ国民の中にも抵抗する人が多くいたを改めて知る。そして読んでいて思い出したのが映画「ワルキューレ」ヒトラーの暗殺の指揮をとったクラウス・フォン・シュタウフェンベルクがモデル担った映画だ。何度も暗殺を計画されながらヒトラーは悪運の強いおとこだったと言える。大量虐殺の対象がユダヤ人、ジプシー、そして一部の自国民は現代の中国にも共通するものがあると思う。図書館本2022/09/09

harass

92
軍部のヒトラー暗殺未遂事件やシンドラーなどは有名だが一般独市民たちの反ナチ運動についてまとめた新書。圧倒的な市民の支持と権力を誇ったナチスへの市民の抵抗は少数でしかなく、戦後も「裏切り者」とされ占領軍の政策や東西冷戦の複雑な経緯もあり彼らの存在自体語られることが憚れていたのだという。ドイツ人ひどいなと感じたのだが、少し考えるとそんな反応をするのは人として当然かもしれないと考え同情する。絶対的な悪に立ち向かった人たちの勇気を讃えることは、悪に加担していた自分たちへの後ろめたさをも直視することになるからだ。2018/01/19

breguet4194q

89
戦前から戦中にかけて、ヒトラーを支持した者、追従した者、反抗した者、誰の行動が祖国の為と言えるのか。戦後、様々な側面からナチスドイツが検証されてますが、その中でナチズムに反旗を翻した人々こそが、最も評価されるべき存在であると思いました。この人々の勇気はどこから来るのか?ナチズムが浸透していた当時であれば、ある意味、テロリズムと捉えられてしまう行動とも言えます。この極限状態の中で、正視眼で人道的な振る舞いは、本当に尊敬に値する姿と思いました。2021/09/22

Shintaro

76
ヒトラーは選挙で選ばれた。アウトバーン、フォルクスワーゲン、公共事業で人心を掌握した。しかし全ドイツ国民がヒトラーを支持していたかは謎のままだった。ユダヤ人迫害が始まった時点で、やはりユダヤ人保護、抵抗運動が始まっていた。連合国の無条件降伏、圧勝との印象を深めるため、それらの存在は抹殺された。東西独立後、旧共産系がいた「白バラ運動」は東で、シュタウフェンベルグの「7月20日事件」は西で名誉回復した。しかしエルザーやクライザウ・サークルの活動が知られるようになったのはベルリンの壁崩壊後であることは感慨深い。2017/04/09

こばまり

65
信念を持ち、時にたった一人で、文字通り命を賭して行動した人々の姿に改めて感服した。私なら義憤や私怨で目の前が真っ暗になり、地下活動を続けながらヒトラー後の国政を論じる理性など持てないのではないか。常に自問しながら読んだ。当時の政治経済の状況、宗教界の反応、民意等を体系的に理解することができ、これまでに得た知識の点が線になる思いだ。死後の復権の大切さにも気付かされた。2018/03/25

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