中公新書<br> ロラン・バルト―言語を愛し恐れつづけた批評家

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中公新書
ロラン・バルト―言語を愛し恐れつづけた批評家

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  • サイズ 新書判/ページ数 213p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121023391
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C1210

出版社内容情報

『テクストの快楽』の批評家ロラン・バルト。20世紀の文学・思想シーンを塗り替えた華麗な批評活動とその生涯を描く。生誕100年。

内容説明

『恋愛のディスクール・断章』『記号の国』で知られる批評家ロラン・バルト(一九一五‐八〇)。「テクスト」「エクリチュール」など彼が新たに定義し生み出した概念は、二十世紀の文学・思想シーンを次々と塗り替えた。デビュー以来、文学言語のみならず、モードから写真、日本論に至るまで華麗な批評活動を展開。晩年には「小説の準備」へと向かった、この多彩な思考の全体像を端正な文体によって浮き彫りにする。

目次

プロローグ 一九一五~一九四六年
第1章 文学の道へ―一九四六~一九五六年
第2章 記号学の冒険―一九五六~一九六七年
第3章 ロマネスクのほうへ―一九六七~一九七三年
第4章 テクストの快楽―一九七三~一九七七年
第5章 新たな生―一九七七~一九八〇年
エピローグ 一九八〇年~

著者等紹介

石川美子[イシカワヨシコ]
徳島県生まれ。1980年、京都大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程を経て、92年パリ第7大学で博士号取得。フランス文学専攻。現在、明治学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かみぶくろ

100
まさしく新書。ロラン・バルトの人生と思想をざっくり学べて導入書として素晴らしい。作品への威圧的な言説(ただひとつの解釈・意味)を徹底的に拒絶し、書かれたものに対する意味の多様性を推奨する読者重視の思想は、我々読者に勇気と不安を同時に与える。「書くように(自分で作品を再構築するように)読む」ってそんなに簡単なことではないし、足下が揺らぐような自由な読書に馴れてもいない。もう少し勉強すれば、そのアプローチのヒントが実体を伴ってつかめるだろうか。バルトが晩年に小説を書こうとしてたこと、始めて知った。2015/11/01

harass

46
思想家批評家バルトについての新書。各著作や概念のことはさらっと書かれていて、デビュー前のことや私生活晩年突然の死についての彼の生涯が主眼。彼は、療養生活が続き仏思想家にありがちなエリートコースにすすめなかったが、その代わり徹底的な本の読み込みや、父の不在から、『威圧』から自由な彼の思想を生み出したのだった。彼が亡くなってある程度時間が経過しているせいか冷静な筆致だ。この思想家に興味がある人は必読になる本。良書。彼の本は持っているがまとめて読みなおしてみたい。今年が彼の生誕100年だという。2015/10/24

踊る猫

29
真面目に書かれた本。だから好感が持てる。ロラン・バルトという八面六臂の活躍をした――従ってどこから斬っていいか分からない――批評家について丁寧にそして分かりやすく肉薄していると思う。ただ、バルトにぞっこん惚れ込んで書いた本というわけではなくて、適度に距離を置いて書かれているので従って読みに耽溺してそこからバルトの魅力をあぶり出そうという本ではない。それが物足りない、と感じる人も居るかなとも思う。つまり、バルトを語っていながら良い意味でも悪い意味でもバルト的ではない。そこが面白い。人間像が見えてくる作りが◎2020/04/04

ころこ

22
『零度のエクリチュール』に新訳が出て、その訳者が本書の著者になります。そうでなければ本書をわざわざ読んだかどうか、その位バルトは前提条件なしで読むことができます。ですが、バルトの著作の意味を汲み尽くしているかというと、大抵の読者が躊躇するのではないでしょうか。意味から解放されるという意味を理解していない、そんな自戒も込めてバルト再読のはじめに読んでみました。バルトの仕事の印象は、文学に近いということでしょうか。ちょっと読み辛いと言われる小説(高橋源一郎、保坂和志、町田康)をバルトの仕事は予感させています。2018/02/08

ラウリスタ~

20
非常に読みやすく、それでいてバルトの生涯をざっと把握することが出来る。なぜ、バルトの文章はあれほどに魅惑的であるのか、それでいてなぜあれほどに何を言っていたのか要約することが困難であるのか。晩年に小説を書くという試みに何度も挑戦しつつも、自分には小説が書けないということを講義を通して感得していく様がとても素晴らしい。断章形式に糸を通し得たプルーストを目指しつつも、それを果たせなかった、その失敗自体が一個の文学的営為となっている。20世紀後半での小説の不可能性とかを考えさせられる。2015/10/21

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