中公新書<br> 生物多様性―「私」から考える進化・遺伝・生態系

個数:
電子版価格
¥968
  • 電書あり

中公新書
生物多様性―「私」から考える進化・遺伝・生態系

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年03月29日 02時29分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121023056
  • NDC分類 468
  • Cコード C1245

内容説明

地球上には、わかっているだけで一九〇万種、実際は数千万種もの生物がいる。その大半は人間と直接の関わりを持たない。しかし私たちは多様なこの生物を守らなければならない。それはなぜなのか―。熾烈な「軍拡競争」が繰り広げられる熱帯雨林や、栄養のない海に繁栄するサンゴ礁。地球まるごとの生態系システムを平易に解説しながら、リンネ、ダーウィン、メンデルの足跡も辿り直す、異色の生命讃歌。

目次

序章 生物多様性を理解するのは難しい(たくさんの環境と、さらにたくさんの生物;多様な環境に適応しるために ほか)
第1章 生物多様性条約と生態系サービス(種の多様性には日々お世話になっている;生物多様性がものすごい勢いで失われている ほか)
第2章 バイオームと熱帯雨林(陸上バイオーム;水界バイオーム ほか)
第3章 サンゴ礁と生物多様性の危機(「不毛の海に豊穣のサンゴ礁」のふしぎ;褐水藻との共生 ほか)
第4章 進化による多様化の歴史(単細胞から多細胞へ;カンブリア紀大爆発 ほか)
第5章 ダーウィンの進化論・アリストテレスの種(「なぜ」という疑問を科学に;種の定義)
第6章 生物はずっと続くようにできている(熱力学第二法則の壁;生殖と発生 ほか)
第7章 メンデルの遺伝の法則(個体の私は唯一無二でありながら子どもも「私」である;突然変異 ほか)
終章 生物多様性減少にどう向き合えば良いのか(「守るべき」とは価値の問題;内在的な価値 ほか)

著者等紹介

本川達雄[モトカワタツオ]
1948年宮城県生まれ。東京大学理学部卒業。同大学助手、琉球大学助教授、デューク大学客員助教授を経て、1991年より東京工業大学理学部教授。2014年3月に退職。専門は動物生理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なかしー

49
とりあえず1回目、生物学の範疇を超え、哲学やら倫理学など学問領域を混ざりあって難しい汗汗。再読します。。。 著者はナマコ研究の教授。 本書がほかの生物多様本と異なる点を挙げると、出版当時に著者は定年を迎えたことにより、所属組織、領域や立場に依拠「せずに」、自分の考えと言葉を語る点ではないかと思います。また、副題である「私」を出発点として考える視点からも、学術分野の本とは一線を画している。 ※学術性を担保するためには、バイアスのない客観的手法を取る必要があり、その際に「私」という主観性を排しているからです。2023/12/12

ころこ

43
文系の多様性という価値が理系との境界を曖昧にし、理系の多様性の議論を侵食しているようにみえます。自然には2種類あり、ひとつは人間が起源としユートピアとする自然で、あるときは人間にとって心地よいものあり、あるときには人間を律する神的なものです。もう一つは人間が表象する以前の自然です。本書は前者を暗黙の前提にしており、要するに人間が自然の中に見たいものを見ることでしかありません。文系の多様性はイデオロギーであり、それ自体の良否はともかく理系の多様性に無自覚に反映させることは社会進化論の裏返しでしかありません。2021/08/08

ローレンツ🐾

36
『なぜ生物多様性を大切にしないといけないのか』から始まり、『生物とは』『多様性とは』『守るべきとは』等を掘り下げ、進化論や遺伝子にまで話が広がる。そのくらい掘り下げても生物多様性を正しく説明するのも理解するのも容易ではない。しかし、そこはさすが本川先生。かなり噛み砕いて本書を書かれている。良書。利己主義な人間たちへのメッセージ。忘れたころにもう一度再読したい。2022/10/05

nekozuki

16
生態学を学ぶつもりだったが、思わぬセレンディピティを得た。まず、「自然科学に対する『なぜ』という問いは、ダーウィンの進化論まで答えることが出来ないものだった」という点。生物学は、自然科学の中でも異色の存在であるのだとわかる。次に「現代の思想は多くが粒子主義に依っている」という点。それ以上分割することが出来ない単位を中心とした観測は物理学によるものなのだろうが、哲学に於いては、本書で挙げられたデカルトよりもライプニッツの「モナド論(モナドロジー)」を想起した。2016/01/04

またの名

14
こまごまして勉強が大変と思われてる生物学の困難を取り除こうと、自ら生きものの曲を作って歌う著者のクセが凄い。しかしふざけた軟派な啓蒙書かと疑うのは拙速。生態系の基本的なメカニズムやダーウィン進化論、メンデル遺伝法則といった生物学のイロハを解説しつつ、生物多様性がどのように理解される観点なのか判り易く示す。「生物は皆掛けがえのない兄弟!全員ちがってるから多様性が欠けちゃダメ!」という感情論では多くの現代人が納得しないことを心得る著者は、哲学や倫理学の書を繙いて表原型としての私の輪郭の拡張という議論に訴える。2018/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9261581
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。