中公新書<br> 批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義

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批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義

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  • サイズ 新書判/ページ数 258p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121017901
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C1298

出版社内容情報

小説をより深く理解し楽しむためには、徒手空拳では心許ない。『フランケンシュタイン』を素材に小説の技巧と最新の批評理論を丁寧に紹介する。

内容説明

批評理論についての書物は数多くあるが、読み方の実例をとおして、小説とは何かという問題に迫ったものは少ない。本書ではまず、「小説技法篇」で、小説はいかなるテクニックを使って書かれるのかを明示する。続いて「批評理論篇」では、有力な作品分析の方法論を平易に解説した。技法と理論の双方に通じることによって、作品理解はさらに深まるだろう。多様な問題を含んだ小説『フランケンシュタイン』に議論を絞った。

目次

1 小説技法篇(冒頭;ストーリーとプロット;語り手;焦点化 ほか)
2 批評理論篇(伝統的批評;ジャンル批評;読者反応批評;脱構築批評 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

96
「フランケンシュタインーあるいは現代のプロメテウス」を題材に様々な方法論で読み、小説とは何かという問題を追求する。1小説技法篇、2批評理論篇から成る。前者では冒頭、ストーリーとプロット、語り手、焦点化、提示と叙述、時間、性格描写、アイロニー、声、イメジャリー、反復、異化、間テクスト性、メタフィクション、結末。後者で伝統的批評、ジャンル批評、読者反応批評、脱構築批評、精神分析批評、フェミニズム批評、ジェンダー批評、マルクス主義批評、文化批評、ポストコロニアル批評、新歴史主義、文体論批評、透明な批評で終える。2022/03/10

shikashika555

57
今までは読み散らしてたり読み過ごしていたことがハッキリと認識できるようになるための、思考の補助線をたくさん提示してくれている。 小説を構成する技法についての説明では 今まで「なんとなく」で理解していたような用語について 明確な定義と説明がなされており、これを頭に入れたら他の批評を読む上での共通言語が得られた感がする。 後半の批評理論では、様々な軸に沿っての批評の形が説明されている。 『ゲイ批評』なんて初めて目にした言葉だ! 他にもこんな批評の形があるのかと驚くやら感心するやら。 とても勉強になりました。2021/09/29

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

57
大変濃い内容で、小説における読み方と『フランケンシュタイン』における、あらゆる解釈がわかりやすく提示されており、非常に興味深かった。内容自体は、「なるほど」と思える部分と「はて、それはどうだろうか?」と思える部分と両方あった。しかし、「『フランケンシュタイン』ほど多様な解釈ができる小説はないのではないか?」と思ったのは確かである。その内容に、いかなる真意を見出すかというのは、本人次第であると思い知らされた。考えれば考えるほど、カオスに陥る。しかし、そこから自分の答えを見つける。それが大切だと感じた。2012/12/20

ヴェルナーの日記

56
「フランケンシュタイン」を題材に文芸批評論の紹介をしている。初心者にも分かりやすく執筆されているので、入門者ガイドの一書として最適な作品だと思う。著作を2部構成とし「内在的」アプローチと「外在的」アプローチと別けているが、本来、明確に2つに別ける事は出来ず、境界線は曖昧であり、批評の立ち位置によって「ミクロ的」・「マクロ的」テクストの批評理論とすべきであろう。前者を突き詰めれば文章・文節・単語(記号)に還元し修辞学となる。後者は小説の作者の意図(テーマ)・読者の反応、登場人物、作品背景や文化の解析となる。2013/07/16

ワッピー

51
読書会課題本の参考書として。「フランケンシュタイン」を題材に、小説技法、批評理論の28手法で切り刻んで(失礼)いて、実に様々な観点での小説の読み方があることに感嘆。小説は作家が書いたとしても、どう読み取るかはあくまでも読者が主体であり、その故に読まれ方は多岐にわたることになります。「フランケンシュタイン」自体も時を越えて読み継がれる名作だと思いますが、それをここまでしゃぶりつくした(失礼)批評論も素晴らしいと思います。表現は不適切ですが、ワッピーはこの本にすっかりやられました。小説の読み方としてオススメ。2018/12/16

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