憂き夜に花を

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120053115
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「飢饉に沈む人々に元気を与えたい」。


男たちの熱い想いがあの花火大会を生んだ。





時は享保。江戸の町は飢饉に沈み、失業者、果ては餓死者までが出る始末。為政者ですら救えないこの町を、文字通り明るく照らそうとする男がいた。花火師・六代目鍵屋弥兵衛。困った人を放っておけないこの男は、江戸中の人を放っておけなかった――!


弥兵衛は自らの小さな工場に仲間を集め、ある計画を練り始める。大川(のちの隅田川)で、将軍の号令のもとに行われる「水神祭」。その場に江戸中の人を集め、一世一代の大仕掛けを披露することであった。

内容説明

時は享保。長引く飢饉に人々は喘ぎ、餓死者までもが出る始末。そんなどうしようもない世の中に、立ち向かった男がいた。花火師・六代目鍵屋弥兵衛。困った人を放っておけないこの男は、江戸中の人を放っておけなかった―。死者に弔いを、生者に勇気を、そして暗く沈む世に灯りを!江戸っ子たちの熱い思いが、あの花火大会を生んだ。

著者等紹介

吉川永青[ヨシカワナガハル]
1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は『戯史三國志 我が糸は誰を操る』と改題し、翌年に刊行。2016年『闘鬼 斎藤一』で第4回野村胡堂文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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さつき

77
江戸時代の花火師六代目鍵屋弥兵衛の物語。大川(隅田川)に出る屋形船からの注文を受けて花火を上げるという商売法にびっくり!どこまで史実なのかは分かりませんが、今の花火とは大分違ったんでしょうね。飢饉や疾病により窮迫した人々の様子は胸が苦しくなりました。あまりに打撃が酷かったため、保守的になってしまう商人の気持ちもよく分かります。傷ついた人々に活力を取り戻させる働きを花火が担えたなら、素晴らしいことです。閉塞感に満ちた今の状況も相まって、臨場感がありました。来年は花火を見られたら良いな。2020/08/23

ポチ

57
飢饉に疫病、人々が当たり前に死に憂しかない中、花火で少しでも明るく前向きになれるようにと、世の中に立ち向かった花火師・六代目鍵屋弥兵衛。物語が淡々と進むのと最後の花火がちょっと分かりづらかったが、楽しめた作品。2020/08/17

もえたく

15
享保時代、大飢饉、疫病の退散を祈願して、鍵屋六代目弥兵衛が打ち上げた花火、のちの両国川開き大花火を題材にした時代小説。コロナ禍の現在と重なる話で、グッときました。「自分は暗い世の中に負けたくないし、他の誰にも今の辛さに負けて欲しくない。どうすれば良いのかは人それぞれが見つけねばならないだろう。が、誰にとっても同じ、確かなことがある。心から力が抜けちまったら、そこで終わりなんです」2021/06/11

TITO

15
江戸時代、花火師、鍵屋の弥兵衛と隅田川の花火大会の始まりの話。飢饉と疫病にあえぐ江戸の人々が復活していく姿が、今のコロナの時代と重なってここから打開していく活力になるような1冊でした。2020/10/03

田中峰和

6
享保18年(1733年)の両国川開きを起源とする隅田川花火大会は、コロナの影響で中止となった。吉宗時代、飢饉で餓死者の出たころ、少しでも人々の気持ちを明るくしようと尽力した花火職人たちの物語。余裕のある人が金を使うことで少しでも経済復興につながると考えた弥兵衛は、トリクルダウン説を唱える現代の経済学者のようだ。花火の見物に集まった人々に夜店を提供し、自分たちの出費をカバーしようとした弥兵衛は、商売人としても立派。大工や飾り職人たち異能の連中の手を借りながら成功に導く。コロナ封じにも一役買ってほしかった。2020/08/19

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