出版社内容情報
「青雲飛翔篇」「悪人覚醒篇」「相模侵攻篇」「明鏡止水篇」と続いた
人気シリーズ『北条早雲』の第5弾にして完結篇。
権現山でのまさかの敗走、山内上杉の内紛、身近な者たちの死……
相模統一に足踏みする宗瑞に、門都譜からある申し出が。
三浦氏との凄惨極まる最終戦が、極悪人にして名君の生涯に決着をつける!
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
著・文・その他
内容説明
権現山での敗走、山内上杉氏の内紛、身近な者の死…相模統一に足踏みする宗瑞に、門都普からある申し出が。不退転の決意で臨む三浦氏との最終戦!ついに完結!シリーズ第5弾。
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第4回歴史群像大賞を受賞した『修羅の蛩』でデビュー。警察小説から、時代・歴史小説まで、幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
286
堂々完結。どの巻もとても楽しめた。最終となる今作は、前半で手痛い敗戦を喫し、これまで物語を彩ってきた主要人物が去っていったりと、静かな雰囲気で幕を上げ、中盤での三浦氏との戦はしっかりと盛り上げる。そして、後半はほぼ『早雲の軍配者』とリンクしており、今後の北条家サーガとしての壮大な広がりを期待させるものになっている。かなり満足度の高い作品。しかし、それも早雲という魅力的なモチーフがあり、上手く活かせたからこそであり、この先の氏康のシリーズ、はたまたその先に連なる続編にとって、高い壁となりそうだ。2021/06/07
さつき
77
とうとう最終巻。自分の身を削るようにして、戦乱の世に何ができるかを考え続けた宗瑞の一生が終焉を迎えました。まだ幼い孫への心残りを、その治世を支えるための側近作りという形で表すのは、さすが。物語が自然に『早雲の軍配者』につながるのも嬉しいです。三浦攻めのあたりでは、お馴染みの地名が沢山登場するのも、楽しかったです。2019/02/06
ポチ
61
ついに三浦道寸・荒次郎を破り伊豆、相模の2カ国の大名となったところで終了。長かったけど楽しく読了しました。この流れで氏綱・氏康の武蔵制覇の話も読みたいなぁ。小太郎の登場で「早雲の軍配者」を懐かしく思い出しました。2018/06/30
再び読書
53
とうとう完結を迎えた。名前のみ知っていたが、全く人物像が解らなかったので、楽しく読めました。ただこの巻に関しては、最初歯がゆい展開が続き、少しイライラが募った。この最期でも北条は名乗らなかった、調べると北条氏を名乗ったのは息子の氏綱の頃だった。今後の話も興味深い。また、順番としてはこの次に「早雲の軍配者」に進んだ方が良かったようだが、十分楽しめた。鎌倉執権の北条氏は、平貞盛の二男平維将の子孫を称し、伊勢平氏は、平貞盛の四男平維衡に始まるので北条と名乗り替えた様だ。民を飢えさせなかったのが政策が凄い。2021/01/17
ren5000
52
冨樫版北条早雲もついに完結か〜。早雲も歳をとってしまったので血湧き肉躍るというわくわく感はなかったけどトータルでみたら面白かったです。早雲の軍配者の小太郎がサプライズで登場して軍配者シリーズを読んだものとして嬉しかったです。早雲は終わってしまったので軍配者シリーズに習って信玄、謙信を描いて欲しい。2018/09/23