政治を科学することは可能か

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政治を科学することは可能か

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784120050695
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

安倍内閣の支持率は、2015年の安保法制論争、2017年の森友・加計問題で大きく落ち込んだが、その後回復していく。
これは戦後の歴代内閣の、発足当初が最も高く、徐々に低迷していくというパターンからは大きくはずれる、異例の現象である。
なぜ安倍内閣の支持率は回復するのか。支持率の下落は保守層・リベラル層のどちらの離反によるものなのか。 あるいは一般に自明の事柄として語られる「復興支援の正しさ」の根拠とは何だろうか。災害とはどこまでが「不運」によるもので、どこからが「不正義」によるものだろうか。 
テレビなどでは印象論で語られることが多いこういった事象を、国際的に認められる水準の「科学としての政治学」で分析すると何が見えてくるか。これらのメカニズムの解明こそ、現代の日本政治を理解する上で、一つの重要な鍵を提供する、と著者は指摘する。 

世論調査に実験的要素を加えた「サーベイ実験」という新しい手法による近年の成果を中心に、さまざまな問題から民主主義の根幹に迫る本書は、「読んで面白い」最新政治学の入門書でもあり、政治学的に言えば「規範理論」と「経験的研究」とを架橋する画期的な試みでもある。

河野 勝[コウノマサル]
著・文・その他

内容説明

読む面白さと学問的成果は両立する。安倍政権の「なぜ?」通説を一新。日本の民主主義をサーベイ実験で解き明かす。

目次

1 もう一つの安倍政権論(なぜ安倍内閣の支持率は復活するのか;新しい安保法制は何を後世に残したのか ほか)
2 実験が解明する政治経済のロジック(日本における「観衆費用」と対外政策論;バンドワゴン行動の政治経済分析―荒井紀一郎氏との共著 ほか)
3 正義についての思考およびサーベイ実験(復興を支援することは、なぜ正しいのか―金慧氏との共著;他者への支援を動機づける同情と憐れみ―三村憲弘氏との共著)
4 民主主義と自由を考え直すための三つのエッセイ(正しい民主主義とは;なぜ憲法か)
付録 虚の拡散にどう対処するか

著者等紹介

河野勝[コウノマサル]
1962年、東京都生まれ。上智大学法学部卒業。イェール大学修士(国際関係論)。スタンフォード大学博士(政治学)。ブリティッシュ・コロンビア大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所ナショナル・フェローなどを経て、早稲田大学政治経済学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yo

10
【論文のクセに読みやすい!】「なぜ安倍政権の支持率は復活するのか」「新しい安保法制は何を残したか」等の論文を収録したもの。論文自体はタイトルの問いに答えるものではないが、これらを読み進める中で、「科学とは何だろうか。これが科学ではないとはどういうことか」というのを考えても面白いだろう。冒頭にも示したが、論文のクセに読みやすいのがこの本のすごいところ。読みやすい理由は、1つは「問いが身近で日本人ならわりと気になるポイントである」こと、もう1つは「問い、論証、結論の流れが明確かつ簡潔である」ことだろう。2018/05/01

睡眠学習

3
「ポリサイの牙城」とまで呼ばれるほどの政治学の科学化に関する権威の、近著論文をまとめた本。いわゆる「サーベイ実験」がメインで、私もこんな研究したいと思ったことがありましたがお金がなくて諦めました。これからの政治学はこういうのが主流になると思うんだけどお金のない院生はどうやって論文を書くんだって切実に思う2018/07/05

けーすけ

2
民主主義そのものは民主主義的に正しい根拠を持たない。 時折感じるモヤモヤはまさにこれだったんだ。 今後、政治についての学びを深めようとする最中 非常に内面を動かされる著作に出会えてよかった。 2018/05/08

sakase

1
安倍内閣の支持率は復活するのは、支持率低下がリベラル層ではなく、安倍政権に政策的に近い人たちによるから。2018/09/17

S.J.

1
本書は政策や政治問題等に対する人々の選好性に影響を及ぼす条件を、サーベイ実験の手法により解明することを目的とした著者の学術研究成果をまとめたものである。サーベイ実験とは世論調査に実験的要素を組み入れる手法。回答者を統制群と実験群に分け、目的とする条件のみを操作した設問を実験群に与えて得られた回答を統制群の回答と比較することで、その条件が人々の選好に及ぼす影響を解析する。 自社のスタンスに都合の良い結果を引き出すことを目的として繰り返されるメディアの世論調査に辟易としている自分には新鮮な刺激であった。2018/05/30

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