出版社内容情報
天保12年の失政から明治10年の西南戦争終結まで、複雑に変転する幕末史の流れをさまざまな史料を駆使して解き明かす。
中村 彰彦[ナカムラアキヒコ]
著・文・その他
内容説明
開国か、攘夷か?佐幕か、倒幕か?動乱の時代の複雑に変転する流れを、さまざまな史料を駆使して描き出す。天保12年、幕命撤回の失政から明治10年、西南戦争の終結までの動乱の時代の政情を読み解く。
目次
幕末はいつ始まったのか
能吏と密告者
天保世代とは
斬ったり斬られたり
忘れられた大型船
小笠原諸島の奇跡
阿部正弘という首相
相談相手は徳川斉昭
水戸藩の「攘夷」
諸大名の反応〔ほか〕
著者等紹介
中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年、栃木県栃木市生まれ。東北大学文学部卒業後、文藝春秋に勤務。87年に『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞を受賞。91年より執筆活動に専念し、93年に『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年に『二つの山河』で第111回直木賞、2005年に『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞。また2015年には第4回歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞。小説、評伝・歴史エッセイなど多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
163
確かに幕末とはいつからいつまでかー書き手によって違いはあるのだろう。これは新聞に105回に渡り掲載されたものを加筆したと言う。非常に読み易く、改めて幕末期を学んだような気になった。文献の数も凄い。大河ドラマが西郷なのでその西郷のイメージもここではちょっと違う。私が生まれる100年位前の事なのに・・のちの人々がどう読みどう感じるかー歴史は人が創るんだなぁとしみじみ。今の平成の時代を100年後の人々はどう感じるのだろう。人は時に、都合の良いように読み取ることがあるから気をつけて。2018/05/07
とし
87
とっつきにくいかなの思ったが、読みやすく幕末再認識しました。2018/07/08
スプリント
5
一章が短く、するする読めます。幕末の小話的なものもあり楽しめました。2018/07/15
ろぶくん
1
新聞の連載を本にしているため、見開きで1章、全部で105章ですが、内容は幕末から維新の流れに沿ったエピソード集のような感じ。幕末初心者には読みやすい。2018/06/21