サニー・シックスティーン・ルール

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  • サイズ 46判/ページ数 403p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120050381
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あの日ぼくは、カメラとカメラを持つ難聴の彼女に出会った。そして、これまでの選択の許されない人生から自分の道を歩き始める。

内容説明

ぼくは幼い時から言葉の英才教育を受けてきたが、見事に落ちこぼれた。一方、妹は詩の新人賞を受賞し一躍脚光を浴びる。二十五歳で家を出て会社も辞めると、ひょんな事から、男女四人のカメラ愛好家で作る“チーム300”に入ることになった。そして言葉の世界とは違う写真の魅力に魅せられ、これまでの選択の許されない人生から自分の道を歩き始めるが…。書き下ろし青春現像小説。

著者等紹介

関口尚[セキグチヒサシ]
1972年栃木県生まれ。茨城大学大学院人文科学研究科修了。映画館の映写室でアルバイトをしながら小説を執筆し、2002年『プリズムの夏』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。07年には『空をつかむまで』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

88
芸術を極めようとする人はその才能に憧れ嫉妬し絶望する、文学者の家に生まれ文章の英才教育を受けて育ったが落ちこぼれ親に見放された礼央はある日出会った写真家美駒を中心とするチーム300に入り、文字を持たない表現、文学とは対局にある写真というものに初めて触れ魅せられ行く、したたかで身勝手な人たちに憤りを感じ、未来に希望を持ちつつ孤独や寂しさ切なさが漂う作品でした、彼らのその後が幸せでありますように。2018/02/14

takaC

60
エピローグだけ美駒ちゃんの語りになったため、礼央くんが美駒ちゃんのことをすっぱり吹っ切れたのかどうかわからない終わり方で、長々と読んだ末としては消化不良気味。2018/04/15

あじ

42
“写真”に対する志を持ち寄り、5人で活動するチーム300。仲間への僻みとやっかみで泥濘に足を取られる者もいれば、「結果ではなく姿勢」を重んじ、純粋な気持ちで取り組む者もいる。肌を重ねる時も消えゆく生命の灯火を目の当たりにしていても、カメラと共にある限り彼らはファインダー越しに見つめていなければならない。互いの気持ちに悶える陽炎のような青春。満干で流す筆の軌跡が深思な佳作。 2018/02/15

kei302

31
400ページ一気読み。感動した。読み始めはね ちょっと舐めてた。文学をあきらめて写真を撮ることで自信を取り戻した青年の成長+恋愛かなと。ぐいぐい引き込まれる。カメラマンとして成長していくエピソードが秀逸。似ている二人だから互いに引き寄せられ、似すぎているから分かり合う努力を怠り、結末は...爽やか。いい作品だ。サニー・シックスティーン・ルールは最後に登場。礼央、3年なんて決めずに、早く現像しろ! 2019/11/05

MA

14
始めは物語に入り込めてない感じがあったけど、次第にそんなことはなくなっていき…終盤がとても良かった。私はデジタル一眼しか使わないのだけれど、フィルムカメラの奥深さに驚き。(もちろんデジタルだって奥深いのでしょうが)写真に人生を捧げる青春小説。物凄い情熱が眩しい。チーム300のメンバーのその後が見てみたいなあ。2018/07/21

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