航空機産業と日本―再成長の切り札

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120049811
  • NDC分類 538.09
  • Cコード C0065

出版社内容情報

航空機を製造する技術を持ちながら踏み出せない日本。航空機産業への誤解を解き、この有望事業に官民共に取り組むべきことを説く。

内容説明

これからの日本にとって航空機産業は成長戦略の要である―作れるのに作らない。自動車も列車も船もほとんど国産だが、航空機は多くを輸入に頼っている。だが、航空機産業の将来性はきわめて高く、経済・雇用効果は絶大だ。航空機産業への誤解や先入観を正し、具体的な展望を提示する。

目次

第1話 航空機は誰が作っているのか?!
第2話 日本は大きな旅客機を作れない?!
第3話 必要な航空機は海外から買えばよい?!
第4話 日本にビジネスジェットは無用である?!
第5話 航空機は環境に優しくない?!
第6話 V‐22オスプレイは危険な乗り物なのか?!
第7話 中国の航空機工業の実態は?!
第8話 「戦後空白の七年間」が負の遺産になっている?!
第9話 航空機工業の振興策―真の主要先進国に

著者等紹介

中村洋明[ナカムラヒロアキ]
大阪府立大学客員教授、立命館大学客員研究員、技術経営研究家。元英国法人SSSL(Silicon Sensing Systems Ltd.)取締役会長兼住友精密工業専務取締役。1967年大阪府立大学大学院工学研究科航空工学専攻修了。住友精密工業に入社後、長年、降着システムなど航空機用装備品の設計・開発業務に主として従事。退職後、拓殖大学客員教授、立命館大学客員教授などを経て現在に至る。著書に、『航空機産業のすべて』(日本経済新聞出版社、2012年、平成25年度「住田航空奨励賞」受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

43
日本の自動車はすごいのに、航空機はてんで駄目。完成機メーカーもなく、欧米の下請け部品製造に甘んじている。その理由を解き明かした良書。戦後7年間、GHQから生産を禁じられたためたいうのは誤解。国産プロペラ機のYS-11を完成させたが、赤字が続いて生産を中止。一方、独仏は政府の援助で航空機産業を支えた。つまり、国家戦略の欠如が主因というのが著者の指摘です。中国を侮ってはいけない、米ボーイングの反発を恐れていては駄目、積極的に輸出すべきだなど、全体的に強気のタカ派的な主張が目立ちます。2017/08/07

yasu105

1
日本航空機業界には頑張ってほしいと思う反面、アメリカからの反発を恐れる政府の立場もあるので発展は難しいのかなと推測2018/12/04

Kentaro

1
ダイジェスト版からの感想 航空機工業の中で完成機とは、航空機工業全体の成長の原動力となる。航空機工業において、完成機プログラムの相当規模の存在が国内のエンジンメーカーや装備品メーカーの奮起を促し、同時に、その他のメーカーの仕事量の増大につながる。 航空機工業は、きわめて裾野の広い分業構造体で、プログラムにもよるが、一機の生産に数千社が加わっているとも言われる。完成機メーカーを頂点に、航空機工業は世の中に存在するほとんどすべての技術を総動員する総合工業と言って良い。ボーイングに依存しない体制確立が急がれる。2018/03/11

Great Eagle

1
どうも本気度が不足していたみたいですね。企業も政府も。アメリカに対する忖度でもあったのか。でもこれから頑張ってほしいものです。2017/08/12

0
頷きっぱなしで首がもげそうな本だった。著者は元メーカー勤務だそうなので、そりゃそうか。「現状是認に甘んじている」にはぐうの音もでない。奮起しねばだな。2020/08/25

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