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  • サイズ B6判/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120049620
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

15年の時を経て漆黒の闇から這い出る赤い悪魔の正体とは…。高校1年生の少女の行く先々で起こる不審死と殺人事件!!

内容説明

15歳の女子高生・本庄沙耶の父は自己中心で小狡く、母はまるで父の奴隷だ。その両親が突然家に侵入してきた男に刃物で惨殺された。さらに、一人になった沙耶が身を寄せた親戚―10年前に幼い弟を不注意で溺死させた祖父母、沙耶をレイプしようとした従兄、それを見て見ぬふりする叔父も次々と死亡する。ネット上では沙耶を励ますスレッドも立つが次第に「疫病神」「死神」と揶揄する声も囁かれる。不可解な死の連鎖の中心に身を置く沙耶。果たして彼女は“悲劇の天使”か“美しき死神”か?それとも…。

著者等紹介

新堂冬樹[シンドウフユキ]
大阪生まれ。金融会社勤務、コンサルタント業を経て、1998年「血塗られた神話」で第7回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。以後エンターテインメント小説を縦横に執筆する。芸能プロダクション「新堂プロ」の社長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

134
新堂冬樹は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、暗黒女子、忌まわしい家族・親戚の『血』絶滅浄化小説でした。新堂冬樹節全開で最近の作品の中では、一番面白いかも知れません。主人公沙耶が魅力的なので、シリーズ化があるかな?2017/04/08

いつでも母さん

123
そういう意味だったのか。『血』・・結果はそうなるよね。タイトルと表紙が私を誘った。この赤は効いている。本の厚さのわりにサクサク進む。こんなにも自分の身内にいやな人間がいるのは堪らない。『死んだ方がいい人って、こんなにいるんだよ。』だが、それを決めるのは沙耶あなたなのでしょうかー『わたしは、この体に流れる血を赦さない』次々に沙耶の思い通りに進んで行くのをドキドキしながら、バレないの?とガンバレ!が交差する。かつて私も自分に流れる『血』に嫌悪した頃があったなぁ。今は・・もうあきらめている。2017/04/17

あすなろ

97
実に数年ぶりの新堂作品読了。読友の方々の感想を拝見して読んでみた。変わらないですねー、作風。とことん悪・ブラックである。それを忌避した数年前であるが、その印象を拭い去ることが出来なかった。血は自ら超えることは出来ぬ。その葛藤に現代の高校生が踠き、越えようとするとどうなるか?考えれば昔からあるテーマではあるが、現代知識を高校生が利用すると此処までに悪を貫けるという作品。また忌避かな 、新堂作品。どうも食傷気味…。2017/07/31

モルク

93
黒新堂の一冊。15歳の女子高生沙耶は、家族や親族、その悪い血を駆除するために次々と殺人を繰り返す。まわりの人が死んでいくかわいそうな少女が、自分は疑われないように、例え疑われてもそれを払拭させるような綿密な計画をたてて。今のご時世家の中ではまだしも外での犯行は防犯カメラに撮られる可能性が高いと突っ込む。ブラピかぶれの謙一叔父さんの陳腐な武勇伝には苦笑し、ウイスキーの代わりにあおる午後ティーにやっぱりとニヤリ。駆除しても駆除しても新たなターゲットが現れ殺したのは総勢12名。これはもうサイコパス。2021/04/21

まちゃ

93
高校1年生の少女・本庄沙耶の行く先々で起こる不審死と殺人事件。自分の体に流れる血を呪い、親族を粛清していく沙耶のサイコパス感が半端なかったです。ハラハラドキドキ感はそれほどでもありませんでしたが、それなりに面白かったです。2017/04/16

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