ハンニバル戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 412p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120048135
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

古代地中海の覇権をかけた壮大な物語が、今、幕を開ける―。時は紀元前三世紀。広大な版図を誇ったローマ帝国の歴史の中で、史上最大の敵とされた男がいた。カルタゴの雷神・バルにあやかりつけられた名はハンニバル。わかる、わかる、全てがわかる。戦を究めた稀代の猛将軍・ハンニバルが、復讐の名の下に立ち上がり、今、アルプスを超えた。予測不可能な強敵を前に、ローマの名家生まれの主人公・スキピオは、愛する家族と祖国を守りぬくことができるのか?『カエサルを撃て』『剣闘士スパルタクス』に続く「ローマ三部作」、堂々完結。

著者等紹介

佐藤賢一[サトウケンイチ]
1968年山形県鶴岡市生まれ。93年「ジャガーになった男」で第6回小説すばる新人賞を受賞。98年東北大学大学院文学研究科を満期単位取得し、作家業に専念。99年『王妃の離婚』で第121回直木賞を受賞。『小説フランス革命』(全12巻)で第68回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

161
佐藤さんの「小説フランス革命」は歴史小説の楽しさを満喫させてくれました。この「ハンニバル戦争」も同じです。私はハンニバルはコミックの「アド・アストラ」や塩野さんの「ローマ人の物語」でかなり読んでいるつもりですが、またこの本でハンニバルについての一つの考え方・見方が増えたような気がします。惜しむらくはもう少しはなしを膨らませてくれてもいいのかなあという気がしました。2016/04/19

はっせー

139
かなり面白かった! この本の主人公はハンニバルではなくスキピオである。スキピオ側からみたハンニバル戦争の話である。ハンニバルがとにかく強くローマ側が追い込まれていく姿が印象的である。勢力を拡大していく段階で大きな壁になったと言えるカルタゴとの戦い。それを分かりやすくなおかつ面白く書いた作品であった。自信がないスキピオは神のご加護などを否定していたが、自信がつくと神のご加護などを声に出していっていたので、そこら辺もスキピオの心情を表現していたのかと思った。またこの作者さんの本を読みたい!2019/08/28

Shintaro

91
佐藤賢一は塩野七生の次に好きな作家。お二人とも人物が生き生きとしてますね。ローマ人、見てきたように、物を言い。本作はスキピオから見たポエニ戦争の物語。前半、ローマ軍はハンニバルの天才的戦術に徹底的にやられ、死者は万単位にのぼる。後半、指揮官となったスキピオはハンニバルの作戦から教訓を徹底的に学び、カルタゴを相手に実践する。イベリア侵攻戦略もハンニバルから学んだもの。そしてカルタゴに迫り、ハンニバルの撤退を引き出す。畏怖する相手への恐怖に打ち勝つ姿はダース・ベーダーに対するルーク・スカイウォーカーそのもの。2016/03/24

星落秋風五丈原

68
『第一部 カンナエ』『第二部ザマ』の二部構成から成り、第一部はハンニバルがローマに反旗を翻した場面で始まる。のちに彼を打ち破る好敵手スキピオは、女性の寝所にいたのを父親に引きずり出されて照れ笑いをするという、何とも情けない登場。佐藤賢一は英雄は英雄らしく、悪党は悪党らしく描くことは決してしない。むしろその逆を行き、読者に「実は小説に書かれていた事の方が本当なんじゃないか」と思わせてしまう力を持っている作家だ。だから二人の事を、歴史書に書かれたように、天才だの非凡な男だのといった風には描かない。2016/03/01

p.ntsk

66
地中海世界の覇権を巡って大国カルタゴと新興国ローマが激突。カルタゴの名将ハンニバル・バルカが巨大な壁としてスキピオの前に立ちはだかる。第2次ポエニ戦争のカンナエとザマの戦いを中心に描かれています。カンナエで史上稀にみる大惨敗を喫し恐怖心を抱きながらもハンニバルの天才を徹底的に学び尽すスキピオ。捲土重来の地ザマでは圧勝をおさめますが・・・。晩年のスキピオの感慨が印象的でした。 2016/04/05

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