大収斂―膨張する中産階級が世界を変える

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  • サイズ B6判/ページ数 404p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120047701
  • NDC分類 319
  • Cコード C0030

出版社内容情報

新興国の中産階級が爆発的に増加するなか、世界はどうなるのか?何をすべきなのか?新しい地平を拓くアジアからみたグローバル論。

内容説明

先進国の経済格差が広がる一方で新興国の中産階級が爆発的に増大する!世界はどうなるのか?日本は何をすべきか?アジアに視点をおいた新たなグローバル論。

目次

第1章 新しいグローバル文明
第2章 一つの世界という理論
第3章 グローバルな不合理
第4章 七つのグローバル矛盾
第5章 地政学は収斂を阻むのか?
第6章 収斂への障壁
第7章 グローバル・ガヴァナンス上の収斂
終章 すべては収斂する

著者等紹介

マブバニ,キショール[マブバニ,キショール] [Mahbubani,Kishore]
1948年、シンガポールで、インド系移民の子として生まれる。現在のシンガポール国立大学(NUS)の前身であるシンガポール大学、カナダ・ダルハウジー大学院に学ぶ。1971年、シンガポール外務省に入省、2004年に退官するまで、国連大使、外務事務次官など、数々の要職を歴任した。この間、2001年の1月と2002年の5月には、国連安全保障理事会の議長を務める。2004年からは、NUSのリー・クアンユー公共政策大学院の院長を務めている

山本文史[ヤマモトフミヒト]
翻訳家。近現代史研究家。1971年フランス・パリ生まれ。獨協大学英語学科卒業、獨協大学大学院外国語学研究科修士課程修了、シンガポール国立大学(NUS)人文社会学部大学院修了。Ph.D(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

25
2013年初出。スティグリッツは、イラク戦争ではアメリカの納税者に、10億~30億ドルの負担を強いたと推定(50及び390頁)。www.bloomberg.com/apps/news?Research-and-Publications~pid=newsarchive&sid=acX.yk56Ko. アマルティア・センは国境を跨ぐ複合的アイデンティティについて言及(130及び386頁)。2015/12/17

Kazehikanai

18
世界は中産階級が増え、貧困と戦争は減り、これからも多くの問題をこれまで通り乗り越えていける。そんな世界村には世界政府が必要。それは国連の発展系。シンガポール出身で、国連勤務経験者のため、アジア主義であり、国連を改革余地があるとは言え望ましい存在と捉える。呈する問題意識は共感。欧米以外からもこうした世界政治や経済に一言呈する機会が増えるべき。本書はグローバル世界を考える機会を提供してくれた。世界が収斂することで均質化することには一抹の不安。どこに行っても同じ景色、そんなグローバルは避けたい。2016/08/16

Sanchai

0
先進国と開発途上国の境界線が不明確になり、世の中は収斂に向かっているのだから、グローバルなガバナンスのシステムもその現実に合わせて改革を進めていかなければいけない。困難も予想されるが、東南アジアの経験を見れば、不可能なことではないとポジティブトーンで書かれている。国連システムの機能不全については賛成。但し、国連の専門機関自体も林立してサイロ化が著しいことには言及して欲しかったと思う。2018/01/13

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