テミスの求刑

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120046407
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

殺人現場付近で撮られた敏腕検事の衝撃の姿、その手には大型ナイフ、血まみれの着衣。無実を訴えたきり口を閉ざした彼に法の女神が下す審判とは?

著者等紹介

大門剛明[ダイモンタケアキ]
1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。第29回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をダブル受賞した『雪冤』で2009年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

97
警察官だった父を殺害された過去をもつ検察事務官平川星利菜。その事件の犯人の青年は獄中で冤罪を訴え自死。本当に冤罪だったのか。その事件の弁護士が殺され、防犯カメラに写っていたのは検事の田島だった。田島が犯人なのか、彼は何を隠しているのか。被告人が敏腕検事なだけにその攻防の先が読めずおもしろい。それにしてもその時代の実直な警察官夫婦の娘として星利菜という名に違和感が…。そして検察事務官としての立場上私的にでも知り得た情報を弁護側、またそこからの情報を人に話すことに疑問が。折角の滝川検事の凄さがぼやけてしまった2019/09/04

Satomi

77
大好物のリーガルサスペンス!!面白い!!事件現場の防犯カメラに映り込み犯人と疑われる現職検事。検事同士のぶつかり合い、刑事や弁護士とのその駆け引き、ラスト約50頁での畳み掛けは圧巻~!!ドラマHEROを思わせるようなキャラの濃い検事たちや取り巻きの人々がとにかく素敵。だから残念なのよ...。事務官の星利菜(せりな)...。この子だけ浮きまくってて。事務官の職務をなんだと思ってるんだか...人間的に軽いし薄い...魅力なし。そもそも名前が気に食わない。この子をどっかに飛ばしてシリーズ化して欲しい…笑♪2016/02/20

すい

72
非常に読んでいる最中に胸がざわついた一冊。 まず、主人公の星利奈がいけない。 前半はあっちへフラフラこっちへフラフラ、若さゆえに人に影響されまくり。 それでも自分なりに事件解決へと行動し、なんとか真犯人らしい人物へと辿り着いた途端、驚くほど頑固になるのだ。 自分の導き出した結論こそ真実で、それまで憧れてやまなかった田島検事(今は容疑者)の言うことなんて鼻にもかけない。 この本は冤罪を主題にしているはずだが、またここで冤罪をでっちあげるのか?と思った終盤、何故か突然素直になる星利奈。 ついていけないよ。2014/10/11

イアン

69
★★★★★★☆☆☆☆法廷を舞台とした大門剛明の長編。検察事務官の星利奈は父を撲殺された過去を持つが、その事件で弁護士を務めた黒宮が刺殺され、現場付近のカメラには返り血を浴びた先輩検事・田島の姿があった…。田島は殺人犯なのか、何故無実を主張しながら逃走するのかという謎が終盤の法廷で明かされるが、同じく冤罪を扱った『雪冤』や『完全無罪』と比べると人物の行動原理に薄さを感じる。田島が否認事件を落とすエピソードも、それで落ちるなら警察の取り調べで認めない?と思わなくもない。ただ、著者の三重県愛はよく伝わりました。2021/01/02

BlueBerry

67
検察事務官が主人公のお話です。検事物は好きなのでこれも普通に楽しめたと思います。読み易さ、展開、ラストとどれも平均点以上だったと思います。際立って良いというほどでも無いけれどなかなかの佳作と言えるとおもいました。序盤○中盤○ラスト◎総合◎(総合の◎はややオマケ)2014/10/30

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