たったこれだけの家族―河野裕子エッセイ・コレクション

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たったこれだけの家族―河野裕子エッセイ・コレクション

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120042546
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

ある家族の青春時代、エッセイ61篇と代表歌100首。第一エッセイ集『みどりの家の窓から』完全収録。

目次

ほごの帯
カカシ小学校
SOS信号

となりのウサギ
平塚画伯のこと
スーパーマーケット
友だち親
逆立ちする子供たち
おたまじゃくし〔ほか〕

著者等紹介

河野裕子[カワノユウコ]
1946(昭和21)年、熊本県に生まれる。歌人。京都女子大学卒業。在学中に角川短歌賞を受賞(受賞作「桜花の記憶」は歌集『森のやうに獣のやうに』に収録)。「コスモス」短歌会を経て、1990年に「塔」短歌会に入会。2008年から宮中歌会始詠進歌選者。京都府文化功労賞、京都市文化功労賞などを受賞。『ひるがほ』(現代歌人協会賞)、『桜森』(現代短歌女流賞)、『母系』(斎藤茂吉短歌文学賞、迢空賞)、『葦舟』(小野市詩歌文学賞)などの歌集の他、エッセイ集『現代うた景色』『京都うた紀行』(共著)などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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積読亭くま吉(●´(エ)`●)

96
★5例によって読み友さんのレビューに釣られ、でも図書館には目的の本が無くて、棚に有ったコレを借りる。著者のエキスが知れたら良いと…そう思った。本作はエッセイコレクション…他の作品から入れば良かったのかも。私の手のひらから無造作にこぼれていった日常たち。それは当たり前のことで、だからそんなに惜しむ事も無くて。もちろん粗末になどしては来なかった、来なかったつもりだけれど。私は何を成し得て今日まで生きて来たのだろう。何を成し得なかったのだろう…「さみしくてあたたかかりきこの世にて会ひ得しことを幸せと思ふ」2016/06/26

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

44
おいしい文藝シリーズの朝ごはんのアンソロジーで、卵かけご飯の話を読み、他にも読んでみたくなった。歌人だということも知らずに読んだエッセイ集。旦那さんのお仕事の都合で、家族で2年間暮らしたアメリカ生活のエッセイを中心に。巻末に収録された短歌も、選び抜かれた言葉で綴られたものらしく読んでいて心に染み入る。2017/06/03

ふゆ

14
短歌を読んで泣いたのは初めてで、それで河野裕子を知りましたが、その時彼女はもう鬼籍の人でした。有名な人なのも知らなかった。あの壮絶な最期を知ってエッセイを読むと涙が出る。若くて知らない土地で、支え続けたあの夫とかわいい子供と日常を送る。そのかけがえのなさを無邪気に享受している様子が胸をつきます。2018/09/09

ケン五

13
“ことば”を大切にする人から出る“ことば”は、なんでこんなに、心を打つのだろう。日常の他愛ない描写なのに、きらりきらりする感性が溢れる。歌がいいのは当然だけど、エッセイがまたいい。2011/09/26

Etsuko

10
「子がわれか われが子なのかわからぬまで 子を抱き湯に入り 子を抱き眠る」に惹かれて読み始めた本。アメリカで暮らしていた時のエッセイが大半を占めているが、文にユーモアがあり、暖かく、小さなキラキラを丁寧に掬い幸せが層になっていくようで、ゆっくりゆっくりと読めました。時々に入っている歌、最後の歌達が胸を打つ。「たったこれだけの家族であるよ 子を二人あひだにおきて山道のぼる」たったこれだけと言ってしまう誇りある日常。読んでよかったし、いつでもまた読めるようにしておきたい。2014/02/13

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