性暴力

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120042300
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0036

内容説明

あなたが、家族が、そして恋人が、性暴力にあったらどうしますか。心の痛み、苦しみを超えて語られる真実。坂田記念ジャーナリズム賞特別賞受賞の新聞連載を書籍化。性暴力対策Q&A付き。

目次

第1章 被害者たちの叫び(実名告白が三〇〇〇人をつなぐ;社会に求められる被害者への「理解」 ほか)
第2章 病巣(「支配欲」と「ゆがみ」は加害者の特徴;過激AVに触発されて ほか)
第3章 奪われた笑顔(半世紀を経ても癒えぬ兄から受けた傷;先生は「唯一絶対」の存在だった ほか)
第4章 海外からの報告(夫婦の無念が「ミーガン法」を生む(米国)
被害者を支える「多職種連携」システム(米国) ほか)
第5章 今、法廷で(厳罰求め法廷で語り始めた被害者;法廷に吹き込む新たな風 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみきーにゃ

46
《図書館》自分が無知であることを改めて実感。こんなに身近に性暴力が起きているとは、、、すごく勉強になったし、一人でも多くの人がこの現実を知り考えなければいけないと思った。2014/12/27

katoyann

21
2010年2月から2010年12月まで、読売新聞大阪本社社会部が取り組んできた連載「性暴力を問う」を加筆・修正した書籍である。性暴力被害の実態や海外の法律を紹介している。途中、性犯罪被害の生々しい記述に胸の詰まる思いをしたが、詳述しないと深刻さは伝わらないだろう。 性被害者はPTSDを発症する場合が多く、フラッシュバック(被害を思い出す事)によって社会生活に困難を来すことが多い。性被害が「魂の殺人」と言われる所以である。「抵抗の有無」を要件とするのは法の欠陥であり、これが被害者に多大な負担を課している。2021/07/30

テツ

18
自分の快楽のために他人の人格と尊厳を踏み躙る行為の邪悪さと、加害者の知性の足りなさ具合に戦慄する。まだまだ社会では性暴力の被害者への偏見のまなざしってきっと多くて、そうした空気は被害に遭われた方々をよりいっそう追い詰め苦しめる。そうした犯罪の被害者側にはおそらくなり得ないぼくに何か出来ることがあるとしたら、あなたには何の落ち度もなく、反省や後悔で自らを罰する必要などないと伝え続けることと、それをやらかした人間を決して許容しない姿勢を取り続けることだけなんだろうな。2022/04/18

みなみ

8
性暴力・性犯罪の被害者への取材記録。7年前に出版されているため、法制度の項目(改正刑法等)は少し古くなってしまっているのが少し残念。被害者の方々の痛み、苦しみに胸が締め付けられた。社会に何を求めるかという問いに対しての答えを忘れないようにしたい…「あったかい気持ち、聞いてくれる人、理解」2018/07/17

らい

6
なんていうか悲惨だ。道端や自宅で見ず知らずの男に、いきなり襲われて、レイプされる。自尊心がなくなる、生け贄、生きる気力が無くなったといった被害者の言葉が生々しい。車の音を聞くだけで震えるとかの後遺症も多数。まずは病院代や引越し代、仕事を辞めた補償なんかの被害者支援が一刻も早く整うことを願う。男の病巣は性欲では説明のつかないそう。男としての屈折した感情を補償してるんだとか。この前読んだ川上未映子の「夏物語」が思い出させる。男なんていらないねん。女だけで完結する世界を志向する女の人たち。2023/12/04

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