村上海賊の娘〈下巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 499p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103068839
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

攻め立てる信長、干上がる本願寺、手をこまねく毛利。ならばオレが撃って出てやる、びた銭一枚の報酬で。ケタ違いの著者最高傑作。

『のぼうの城』から六年。四年間をこの一作だけに注ぎ込んだ、ケタ違いの著者最高傑作! 和睦が崩れ、信長に攻められる大坂本願寺。毛利は海路からの支援を乞われるが、成否は「海賊王」と呼ばれた村上武吉の帰趨にかかっていた。折しも、娘の景は上乗りで難波へむかう。家の存続を占って寝返りも辞さない緊張の続くなか、度肝を抜く戦いの幕が切って落とされる! 第一次木津川合戦の史実に基づく一大巨篇。

内容説明

織田方の猛攻を雑賀衆の火縄が止め、門徒の勢いを京より急襲した信長が粉砕する。毛利・村上の水軍もついに難波海へ。村上海賊は毛利も知らぬ禁じ手と秘術を携えていた…。信長vs.本願寺、瀬戸内と難波の海賊ども…。ケタちがいの陸海の戦い!木津川合戦に基づく一大巨篇。

著者等紹介

和田竜[ワダリョウ]
1969年大阪生まれ、広島育ち。早稲田大学政治経済学部卒。2007年『のぼうの城』で小説家デビュー、同書は累計二〇〇万部(単行本と文庫)を超えるベストセラーとなり、2011年映画公開された(脚本も担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

891
上巻の陸戦も濃かったが、下巻は怒涛の海戦描写が圧巻。もはやしつこさすら気持ちの良いぐらい。上巻後半で活躍少なかったヒロインが暴れまくりでスッキリ。それ以上に敵方も暴れに暴れまくりで、荒々しい山車祭りに放り込まれたがごとき臨場感。人物のアクションとリアクションがそのまんま推進力になっている点では実に映画的な小説。上下巻併せて考えるとストーリーはいたってシンプル。ひたすら活劇やユーモアの描写が分厚い。こんなのが今、猛烈に読みたかったので抜群に楽しかった。気持ち的なタイミングが合ってないと胃もたれしたかもだが。2015/12/04

抹茶モナカ

824
上巻は助走だったのか。下巻はまるごと木津川合戦。村上海賊も活躍する。それにしても活き活きと描かれている七五三兵衛は、ほぼ主役ではないのか。時々入る注釈のような文章も、上巻では流れを止めていたように感じたけれど、下巻では「ふむふむ。」と読めた。でも、どうかな。全体的に難読な本だったかもしれない。もう少し、スリムに出来たのでは?2014/04/23

岡本

804
上巻読了から1年で読了。第二次木津川口の戦いまで書くのかと思いきや第一次で終了。海戦の登場人物が簡単に死なず、全員に活躍の場があるのは読み応えがある。史実を知らない訳では無いが、織田方が惨敗した、以上は知らなかったので大まかな戦の流れや登場人物の後日譚なども知れて良かった。景姫も時代が違えば美人さんなんだろうね。2018/07/18

遥かなる想い

736
下巻は景中心に動く。 信長との木津川合戦に 向けて、あまり私には 馴染みのない本願寺と信長、毛利の攻めぎあいが 現代に甦るようで、面白い。鉄砲で有名な雑賀党の 鈴木孫一をはじめとして、 登場人物が生き生きと 動きまわる…そんな物語だった。2014/11/02

Mumiu

539
景にとっての宿命の相手は、やっぱり七五三兵衛なのかしらと思いきや、就英がだんだんオトコぶりをあげていく。掛け合い(ここいら定番化されてる展開「あなたを救けたいのよ!」なんて正に日曜朝8時半的)を甘っちょろいと言われた景(そこがかわいいともいう)も、自ら生きる場所に赴かう。史実を崩さずに丁寧にifを詰め込んでいく。わくわくが次の展開を求める余り、文字を雑に拾わせページを捲らせる。痛快な美女に乾杯!2014/01/25

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